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今回のテーマは
政策・メディア研究科の先行研究整理で見られている視点です。
政策・メディア研究科の研究計画書において、
先行研究整理は「たくさん読んでいるか」を示すためのパートだと
誤解されがちです。
しかし実際には、
知識量ではなく、“どう整理しているか”そのものが評価されています。
1. 文献を並べても評価されない理由
不合格になりやすい先行研究整理には、
次のような特徴があります。
- 論文・書籍・報告書が列挙されている
- 各文献の要約が続いている
- 「〇〇は△△を指摘している」の連続
一見すると丁寧で真面目に見えますが、
政策・メディア研究科ではこれだけでは評価されません。
なぜなら、
「それらの研究から、何が言えるのか」
「どこに論点のズレや限界があるのか」
が示されていないからです。
2. 政策・メディア研究科が見ているのは「整理の軸」
政策・メディア研究科の教員が先行研究欄で見ているのは、
- どの観点で研究を分類しているか
- 何を重要な論点として扱っているか
- どこに問題意識を置いているか
という、研究の読み取り方です。
つまり先行研究整理は、
「どれだけ知っているか」ではなく、
「どう理解しているか」を示す場です。
3. 学際系レビューで意識すべき整理の仕方
政策・メディア研究科では、
政策学・社会学・メディア研究・経済学など、
複数分野をまたぐテーマが多くなります。
このとき重要なのは、
分野ごとに文献を並べることではありません。
評価されやすい整理は、
- 論点ごとに研究を整理する
- 立場やアプローチの違いを対比する
- 分野間での視点のズレを示す
といった、論点中心の構造です。
4. 技術史・研究史としての流れを示せているか
評価される先行研究整理では、
- 研究がどのように発展してきたか
- どの段階で何が明らかになったか
- 現在どこで議論が止まっているか
といった、研究史としての流れが意識されています。
この流れが示されることで、
自分の研究がどこに位置づくのかが明確になります。
5. 自分の研究との関係が書けていないと弱い
先行研究整理で評価を下げやすいのが、
- 文献紹介で終わっている
- 自分の研究との接続がない
というケースです。
先行研究は、
- 自分の研究が何に答えようとしているのか
- どの議論を引き継ぎ、どこを更新するのか
を示すための材料です。
自分の問いにどう関係するかが書かれていない先行研究整理は、
評価されにくくなります。
6. 先行研究整理が弱い人の共通点
政策・メディア研究科で先行研究整理が弱くなりがちな人には、
次の共通点があります。
- 読んだ文献を全部入れようとする
- 批判や限界の指摘を避ける
- 研究としての立ち位置を示すのが怖い
しかし先行研究整理は、
「敬意を払って紹介する場」ではなく、
研究としての立場を明確にする場です。
まとめ 先行研究整理は「研究の立ち位置」を示すパート
政策・メディア研究科の研究計画書において、
先行研究整理は補足ではありません。
- 自分はどの議論に立脚しているのか
- 何が未解決だと考えているのか
- その中で何を明らかにするのか
これらを一気に示す、
研究計画書の中核となるパートです。
文献数を増やすことよりも、
どう整理し、どう位置づけるか。
そこに評価の差が生まれます。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


