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今回のテーマは
健康マネジメント研究科で評価される研究テーマ設計の考え方です。

健康マネジメント研究科の受験生が最も悩むポイントの一つが、
「どんな研究テーマなら評価されるのか」という点です。

  • 健康に関わるテーマなら何でもいいのか
  • 医療・福祉・企業の経験をどう落とし込めばいいのか
  • 社会的に意義があれば通るのか

結論から言うと、
テーマの“良さ”よりも、“研究としての設計”が評価を分けます。


1. 「社会的に良いテーマ」が落ちる理由

健康マネジメント研究科では、

  • 予防医療の推進
  • 健康格差の是正
  • 医療の質向上

といった、社会的に正しく意義のあるテーマが多く出てきます。

しかし、これらをそのまま研究テーマにすると、

  • スケールが大きすぎる
  • 結論が最初から決まっている
  • 研究で何を検討するのか不明確

という理由で、評価が伸びません。

社会的に正しいことと、研究として成立することは別
という点を、まず理解する必要があります。


2. 評価されるテーマは「問い」に変換されている

健康マネジメント研究科で評価される研究テーマは、
必ず次の形に変換されています。

  • 「◯◯は重要だ」ではなく
  • 「◯◯は、どの条件で、どのように機能しているのか」

つまり、
主張や理想ではなく、検討可能な問い
として設計されているかが重要です。

テーマ名自体が派手である必要はありません。


3. 健康・医療テーマ特有の「広がりすぎ問題」

健康マネジメント研究科では、
研究テーマが広がりすぎてしまうケースが非常に多く見られます。

  • 医療制度全体
  • 国の健康政策
  • 地域医療の将来

といったテーマは、
修士研究としてはスケールオーバーになりがちです。

評価されるテーマは、

  • 対象を限定している
  • 条件を絞っている
  • 分析単位が明確

という特徴を持っています。


4. 実務経験からテーマを作るときの注意点

医療職・企業人・行政経験者が多い健康マネジメント研究科では、
実務経験からテーマを作ろうとする人が多くいます。

ここでよくある失敗が、

  • 自分の現場をそのまま研究対象にする
  • 改善したいことをテーマにする

という設計です。

評価されるのは、

  • なぜそのやり方が採用されているのか
  • 他の文脈でも同じことが言えるのか
  • 条件が変わるとどうなるのか

といった、
実務を相対化した視点です。


5. 修士研究としてちょうどいいテーマの条件

健康マネジメント研究科で評価されやすいテーマには、
次の共通点があります。

  • 2年間で検討できる範囲に収まっている
  • 先行研究との関係が整理できる
  • 指導によって発展する余地がある

逆に、

  • 結論が明確すぎる
  • 「こうあるべき」が前提になっている

テーマは、研究として扱いにくくなります。


6. テーマ設計で最も重要な視点

健康マネジメント研究科の研究テーマ設計で、
最も重要なのは次の問いです。

「これは、自分がやりたいことか、研究として検討したいことか」

この二つを混同すると、

  • 実践計画
  • 提言書
  • 活動報告

になってしまいます。

評価されるテーマは、
自分の関心を一度距離を置いて眺め直した結果、生まれています。


まとめ 研究テーマは「正しさ」ではなく「検討可能性」で決まる

健康マネジメント研究科の研究テーマで問われているのは、

  • 社会的に正しいか
  • 意義が大きいか

ではありません。

評価を分けるのは、

健康・医療を研究として切り出し、検討できる形に設計できているか

という一点です。

テーマは、
思いの強さではなく、
研究として扱える構造で決まります。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。