院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する
「慶應義塾大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは
SDM研究科編まとめ:SDM入試は『アイデア』ではなく『設計』で決まるです。
ここまで、システムデザイン・マネジメント研究科について、
- 問題設定
- 先行研究・理論整理
- 研究とシステムの関係
- 研究スケール
- 指導教員・事前相談
- 面接
- 併願・社会人受験
- 修了後のキャリア
を一通り見てきました。
最後に、この研究科の院試を貫く
一本の評価軸を、改めて整理しておきます。
1. SDM入試で「アイデア勝負」だと思っている人は落ちやすい
SDM研究科を志望する人の多くが、
どこかで次のように考えています。
- 発想が面白ければ評価される
- 新しいアイデアがあれば有利
- 社会的インパクトが大きいほど通る
しかし実際の評価は、
この真逆です。
SDM入試で問われているのは、
- 何を思いついたか
ではなく - それをどう設計して考えているか
です。
2. SDMで一貫して見られているのは「設計力」
これまでの記事を振り返ると、
SDM研究科で繰り返し出てきたキーワードがあります。
- 問題設定を構造で捉える
- 理論と距離を取る
- スケールを切り出す
- 仮置きとして考える
- 指摘で思考を動かす
これらはすべて、
設計力の話です。
設計力とは、
- 正解を出す力
ではなく - 問題をどう分解し、どこを扱うか決める力
です。
3. 書類・面接・事前相談はすべて同じものを見ている
SDM研究科では、
- 研究計画書
- 面接
- 事前相談(行く場合)
で、別々の能力を見ているわけではありません。
一貫して見られているのは、
- この人は
- 自分で問題を設計し
- 学びによって更新できるか
という一点です。
だからこそ、
- 書類ではよかったが面接で崩れる
- 面接で説明できず評価が伸びない
という場合、
どこかで設計が固まってしまっている
可能性があります。
4. SDMに向いている人・向いていない人
SDM研究科に向いているのは、
- 問いを立てることが苦にならない人
- 答えを急がずに考えられる人
- 自分の前提を疑える人
です。
逆に、
- 正解を早く知りたい
- 型通りに進めたい
- 成功パターンをなぞりたい
という志向が強い場合、
SDMは非常にストレスの大きい環境になります。
これは優劣ではなく、
相性の問題です。
5. SDM入試は「研究者適性」を見ている
SDM研究科の入試は、
- 技術者選抜
- ビジネスプラン審査
- アイデアコンテスト
ではありません。
それは、
複雑な問題に対して、
研究として向き合えるかどうか
を見る試験です。
だからこそ、
- まだ分からない部分がある
- 仮説段階である
- 検討途中である
こと自体は、
マイナスにはなりません。
むしろ、
それをどう言語化できているか
が評価されます。
まとめ|SDM入試は「才能」ではなく「設計」で決まる
システムデザイン・マネジメント研究科の院試は、
- センス
- 発想力
- 肩書き
- 実務経験
で決まる試験ではありません。
合否を分けるのは、
問題をどう設計し、
その設計を対話の中で動かせるか
という一点です。
これは才能ではなく、
整理と訓練で身につく力です。
もし今、
- どこから手をつけていいか分からない
- 自分の考えがSDMに合っているか不安
- 研究計画がこれでいいのか判断できない
と感じているなら、
それは自然な状態です。
SDM入試は、
一人で考え切ることを前提にしていません。
志樹舎
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。

