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今回のテーマは
メディアデザイン研究科修了後の進路とキャリアの現実です。

メディアデザイン研究科(MD)を検討している方から、
よく聞かれるのが次のような疑問です。

  • 修了後はどんな進路に進む人が多いのか
  • 就職に強いのか、それとも不利なのか
  • 修了後に後悔する人はいるのか

MDは自由度の高い研究科だからこそ、
修了後のキャリアも「人によって大きく分かれる」
という特徴があります。


1. MD修了後の進路は一つではない

まず前提として、
メディアデザイン研究科修了後の進路は、
非常に多様です。

主な進路としては、

  • 企業就職(企画・研究・デザイン・IT・R&D等)
  • クリエイティブ職・プロデューサー職
  • 博士課程進学
  • フリーランス・起業
  • 既存キャリアへの再接続(社会人復帰)

などが挙げられます。

MDは職業訓練校ではないため、
特定の進路が自動的に用意されているわけではありません。


2. 企業就職で評価されるMD修了生の特徴

企業就職に進むMD修了生で評価されやすいのは、

  • デザインが上手い人
  • 作品が派手な人

ではありません。

評価されているのは、

  • 問題を構造的に整理できる
  • 技術・表現・社会の関係を説明できる
  • 前提を疑い、設計し直せる

といった、思考力・設計力です。

MDでの研究が、

  • 単なる制作
  • 自己表現

で終わっている場合、
就職市場では強みとして伝わりにくくなります。


3. 博士進学は「自然な延長線」ではない

MD修了後に博士課程へ進む人もいますが、
これは誰にでも自然に開かれている道ではありません。

博士進学が現実的になるのは、

  • 研究テーマが明確に学術化できている
  • 論文としての見通しが立っている
  • 指導教員との研究的接続ができている

場合に限られます。

MDは学際研究科であるため、
修士修了時点で研究が未整理なまま終わる人も少なくありません。


4. フリーランス・起業の現実

MD修了後に、

  • フリーランス
  • 起業

を選ぶ人もいます。

ただし、
MD修了=仕事が自然に来る
ということはありません。

仕事につながるのは、

  • 研究で扱ったテーマが
  • 社会や産業の課題と接続できている

場合です。

研究が内向きに完結していると、
キャリアとして外に出しづらくなります。


5. 修了後に後悔しやすい人の共通点

MD修了後に、

  • 何をやったのか説明できない
  • 研究とキャリアがつながらない

と後悔しやすい人には、共通点があります。

  • 研究テーマを深めきれなかった
  • 表現だけで満足してしまった
  • 将来像を考えずに自由さに流された

MDの自由度は、
設計しない人にとってはリスクになります。


6. 修了後のキャリアは「入学前から始まっている」

メディアデザイン研究科のキャリアは、
修了後に突然考えるものではありません。

  • なぜこの研究をやっているのか
  • この問いは、どこにつながるのか
  • 社会とどう接続しうるのか

こうした視点を、
在学中から持っているかどうかが、
修了後の分岐点になります。


まとめ|MD修了後の進路は「研究の設計」で決まる

メディアデザイン研究科修了後の進路は、

  • MDだから有利
  • MDだから不利

という単純なものではありません。

分かれ目になるのは、

修士課程で何を研究し、
それをどう設計し、
どこへ接続しようとしていたか

という点です。

MDは、
正解の進路を与えてくれる研究科ではありません。
だからこそ、
研究をどう設計するかが、そのままキャリアに反映される研究科
だと言えます。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。