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今回のテーマは
学修計画書は何を書くべきか・何を書いてはいけないかです。

法科大学院受験において、学修計画書は、

  • 志望理由書の補足
  • とりあえず授業計画を書けばいい書類
  • 形式的な提出物

と誤解されがちです。
しかし実際には、学修計画書は「入学後に脱落しないか」を見極めるための極めて重要な資料です。


1. 学修計画書は「研究計画書」ではない

まず明確にしておくべきなのは、
法科大学院の学修計画書は、

  • 研究テーマ
  • 論文計画

を書く書類ではありません。

評価されるのは、

  • どんな分野を研究したいか
    ではなく
  • どのように学び、どのように力を積み上げるつもりか

という、学修のプロセス設計です。

研究大学院的な書き方をすると、
制度理解が浅いと判断され、評価が下がります。


2. 学修計画書で必ず見られている3つの視点

法科大学院の学修計画書では、
次の3点が一貫して確認されています。

  • 法科大学院のカリキュラムを理解しているか
  • 学修負荷の大きさを現実的に把握しているか
  • 修了まで継続できる見通しがあるか

つまり、

  • 理想的な学び
    ではなく
  • 現実的に成立する学修計画

が求められています。


3. 書くべき内容①「学びの優先順位」

評価される学修計画書では、

  • 全科目を満遍なく頑張る
  • 全部しっかり理解する

といった抽象的な表現は使われていません。

代わりに、

  • 初年度に重点的に取り組む分野
  • 基礎科目の位置づけ
  • 演習・事例検討への取り組み方

など、
学びの優先順位が示されています。

これは、

  • 自分の弱点を把握しているか
  • 学修を設計できるか

を見る重要なポイントです。


4. 書くべき内容②「学修方法の具体性」

次に見られているのが、
学修方法の具体性です。

評価されやすいのは、

  • 予習・復習の位置づけ
  • 判例・条文の扱い方
  • 演習への準備の仕方

などが、
法科大学院の授業形態を踏まえて書かれている場合です。

一方で、

  • しっかり勉強します
  • 努力します

といった表現は、
評価にはつながりません。


5. 書くべき内容③「生活設計との両立」

法科大学院では、
学修時間の確保が非常に重要です。

そのため学修計画書では、

  • 生活リズム
  • 仕事・家庭との両立
  • 学修時間の確保方法

といった点も、
暗黙の前提として見られています。

特に社会人受験生の場合、

  • 現実的な時間設計ができているか

は、合否に直結することもあります。


6. 書いてはいけない典型的なNG内容

学修計画書で、
評価を下げやすいNG内容も整理しておきます。

① 研究テーマを書いてしまう
→ 制度理解不足と判断されます。

② 抽象論・精神論に終始する
→ 実行可能性が見えません。

③ 司法試験対策だけに寄せる
→ 教育機関理解が浅いと見られます。

④ 入学後に考える前提で書く
→ 自走力が疑われます。


まとめ|学修計画書は「修了まで走れるか」を示す設計書

法科大学院の学修計画書は、

  • 何を学びたいか
    ではなく
  • どう学び続けるか

を示す書類です。

見られているのは、

  • 覚悟の強さ
    ではなく
  • 学修を現実的に設計できているか

という一点です。

この設計が示せていれば、
学修計画書は
「安心して入学させられる受験生」
であることを強く裏付ける材料になります。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。