院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する
「慶應義塾大学大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは
「研究計画書に必要な情報の集め方」です。
慶應義塾大学大学院の受験において、最も重要な書類のひとつが研究計画書です。
多くの研究科で書類審査や面接の軸となるため、その完成度が合否に大きく影響します。
ただし、ここで注意したいのは、
「やりたいことを書く」だけでは不十分
という点です。
慶應には文学・経済・法学・社会学・商学といった文系研究科から、KMDやSDMのような実践型研究科まで、合計14の研究科があります。
それぞれで評価の視点が異なるため、研究計画書もそれに合わせて設計する必要があります。
この記事では、研究計画書の質を高めるために欠かせない「情報収集の3つのポイント」と、効率的に進めるための考え方を整理して解説します。
ポイント① 先行研究をもとにテーマを整理する
研究計画書を考えるうえで、まず取り組みたいのが
先行研究の確認
です。
これは「これまでにどこまで明らかになっているか」を知るための作業です。
例えば、自分が興味を持っているテーマでも、
すでに多くの研究が存在する場合
まだ十分に研究されていない場合
では、計画の立て方が変わります。
先行研究を確認することで、
何が分かっているのか
どこに課題が残っているのか
を整理することができます。
そのうえで、
自分はどの部分に取り組むのか
を明確にしていくことが重要です。
このプロセスを丁寧に行うことで、研究計画書の説得力は大きく変わります。
ポイント② 教員の研究内容を具体的に理解する
次に重要なのが、
指導教員の研究内容を把握すること
です。
大学院では「誰のもとで研究するか」が非常に重要になるため、
自分のテーマと教員の専門が合っているか
を確認する必要があります。
ここでのポイントは、
表面的な情報だけで判断しないこと
です。
教員のプロフィールだけでなく、
どんな研究テーマを扱っているのか
どのような手法を用いているのか
といった点まで確認していくと、
研究の方向性がより具体的になります。
また、教員の関心と自分の研究テーマが重なっていると、
なぜこの研究室を志望するのか
という説明にも一貫性が生まれます。
ポイント③ 研究科の方針に合わせて設計する
もう一つ意識したいのが、
研究科の方針に合わせること
です。
慶應の各研究科では、
どのような学生を求めているか
どのような研究を評価するか
が示されています。
これを確認せずに計画書を書くと、
方向性がズレる
可能性があります。
例えば、
理論的な分析を重視する研究科
実践的なアウトプットを重視する研究科
では、評価されるポイントが異なります。
そのため、
自分の研究テーマをどう表現するか
を、研究科ごとに調整することが大切です。
要項から具体的な条件を確認する
情報収集を進めるうえで忘れてはいけないのが、
入学試験要項の確認
です。
要項には、
提出書類の形式
文字数の指定
評価の基準
などが記載されています。
2026年4月時点では、経済学研究科や社会学研究科の要項が公開されていますが、
他の研究科も順次公開されていきます。
ここで重要なのは、
ルールの中で計画書を作ること
です。
内容だけでなく、形式面も含めて評価されるため、
指定に沿って準備を進める必要があります。
効率よく進めるための考え方
ここまでの内容を踏まえると、研究計画書の準備は
先行研究
教員情報
研究科の方針
この3つを軸に進めていくことになります。
すべてを一度に完璧に行うのは大変ですが、
少しずつ整理していくことで全体像が見えてきます
また、途中で迷った場合は、
方向性を確認しながら進めること
が大切です。
まとめ|情報収集が研究計画書の質を決める
慶應義塾大学大学院の研究計画書は、
情報の集め方で完成度が変わる
と言っても過言ではありません。
・先行研究をもとにテーマを整理する
・教員の研究内容を理解する
・研究科の方針に合わせて設計する
この3つを意識することで、計画書の精度は大きく向上します。
大学院受験は、準備の段階から差がつく試験です。
まずは自分の興味のあるテーマについて、情報を整理するところから始めてみてください。
志樹舎
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


