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今回のテーマは、「慶應経済・院試の全体像と「3つのポリシー」です。

慶應義塾大学大学院の経済学研究科を目指す方にとって、合格に直結するポイントは何でしょうか。

語学スコアや専門科目の対策、教授の研究内容の理解など、やるべきことは多くありますが、その前に押さえておきたい大切な前提があります。それが、大学が公式に示している「3つのポリシー」を理解することです。

慶應義塾大学大学院の経済学研究科では、以下の3つの方針が示されています。

・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
・教育課程の方針(カリキュラム・ポリシー)
・入学者受入の方針(アドミッション・ポリシー)

一見すると形式的な内容に見えるかもしれませんが、実際には「どのような学生を求め、どのように育て、どのような人材として送り出すか」という、大学側の考えがまとめられています。

この内容を理解しているかどうかで、研究計画書や面接の方向性が大きく変わってきます。


アドミッション・ポリシー|求められている力を知る

まず確認したいのが、入学者受入の方針です。

ここには、大学院がどのような学生を求めているかが具体的に示されています。

慶應経済の場合、学部レベルの基礎知識に加えて、学術論文を読む力や、研究を進めるための基礎的な能力が求められています。

特に重要なのは、「論文を読む力」が明記されている点です。

これは、研究計画書の段階から、先行研究を適切に読み取り、それを踏まえた内容になっているかが見られることを意味します。

また、入試制度もこの考え方に基づいており、筆記試験や面接、提出書類などを通じて、基礎力と研究力の両方が確認されます。

自分の強みがどこにあるのかを意識しながら、どの入試方式が合っているかを考えることも大切です。


カリキュラム・ポリシー|研究の位置づけを考える

次に確認したいのが、教育課程の方針です。

慶應経済では、研究分野が体系的に整理されており、複数の領域に分かれています。

経済理論や統計、経済史、政策、国際経済など、幅広い分野が用意されています。

ここで大切なのは、自分の研究テーマがどの領域に位置づけられるかを考えることです。

よくあるのが、「やりたいこと」だけをそのまま書いてしまうケースですが、それだけでは不十分です。

その研究が、どの分野の中でどのように深められるのかを説明できると、より伝わりやすくなります。

また、大学院では授業や演習を通して研究を進めていくため、その環境をどう活かすかまで考えておくと、面接でも話しやすくなります。


ディプロマ・ポリシー|研究のゴールを意識する

最後に確認したいのが、学位授与の方針です。

ここでは、修了時にどのような力を持った人材になることが期待されているかが示されています。

慶應経済では、研究者としての視点と、社会で活かせる実務的な視点の両方が重視されています。

修士課程では、既存の研究を理解したうえで、自分なりの視点を加えた研究成果をまとめることが求められます。

そのため、研究計画書の段階でも、

・どのような研究を踏まえているか
・どのような視点で取り組むのか

といった点を意識しておくことが大切です。

また、その研究が将来どのようにつながるのかを考えておくと、志望理由にも一貫性が出てきます。


まとめ|3つの方針から方向性を確認する

慶應経済の院試における「3つのポリシー」は、受験の方向性を考えるうえでの大切な手がかりになります。

自分の研究テーマや志望理由が、

・求められている人物像に合っているか
・研究分野の中で位置づけられているか
・最終的な到達点につながっているか

こうした視点で一度整理してみると、準備の進め方がより明確になります。

まずは、ご自身のテーマと照らし合わせながら、全体像を確認するところから始めてみてください。


※本記事は一般的な情報整理の観点から解説しています。最新の入試要項や詳細については、必ず慶應義塾大学大学院の公式サイトをご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。