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今回のテーマは「加藤伸吾准教授の研究室とスペイン現代史」です。
慶應義塾大学大学院への進学を目指す皆さん。現代社会では、民主主義や国家のあり方について改めて考えさせられる出来事が世界中で起きています。
ニュースだけを追っていると、その時々の出来事に目が向きがちですが、本当に重要なのは、その背景にどのような歴史や社会構造があるのかを理解することです。
本連載で扱う「領域Ⅱ:学史・思想史、経済史」の中で、スペインの現代史を通じて民主化や歴史認識の問題に向き合っているのが、経済学部および経済学研究科で准教授を務める加藤伸吾准教授です。
本記事では、歴史を通じて現代社会を問い直す加藤准教授の研究と、研究室で求められる視点について整理していきます。
スペイン現代史から民主主義を考える
加藤准教授の専門分野は、スペイン現代史です。特に、民主化や民主主義、そして「歴史的記憶」に関する研究を行っています。
スペインは20世紀に内戦と独裁政権を経験し、その後民主化を進めた国です。この歴史は、国家や社会がどのように変化し、人々が過去と向き合ってきたのかを考える上で非常に重要な事例となっています。
加藤准教授は、単に歴史的事実を整理するだけではなく、「社会はどのように民主化していくのか」「過去の記憶を社会はどう受け止めるのか」という普遍的な問いに向き合っています。
そのため、スペイン研究でありながら、現代世界の民主主義を考える上でも大きな意味を持つ研究と言えます。
「自分の見方が破られる経験」を重視する姿勢
加藤准教授が学生に対して重視しているのが、「それまでの自分の見方が破られる経験」です。
大学院での研究は、単に知識を増やすだけではありません。これまで当たり前だと思っていた価値観や見方を問い直し、新しい視点を獲得していくプロセスでもあります。
歴史研究では、多くの史料や先行研究に向き合う中で、自分の理解が揺さぶられる場面が何度もあります。
例えば、「民主主義は必ず安定するものだ」という思い込みが、歴史を学ぶことで大きく変わることもあります。
加藤准教授の研究室では、そうした知的な変化を恐れず、自分自身の視点を更新していく姿勢が求められます。
求められるのは歴史への粘り強い姿勢
加藤准教授の研究室を志望する場合、必要になるのはヨーロッパ史への関心だけではありません。
まず重要なのは、歴史資料や学術論文を粘り強く読み解く力です。特に、英語やスペイン語などの外国語文献に向き合う姿勢は欠かせません。
また、単に歴史が好きというだけでなく、社会構造や制度を論理的に分析する力も求められます。
歴史研究は感想を述べるものではなく、史料や先行研究をもとに、自分なりの分析を積み上げていく学問です。
そのため、地道に考え続ける力や、自分の仮説を検証していく姿勢が非常に重要になります。
研究計画書で意識すべきポイント
加藤准教授の研究室を目指す場合、研究計画書では「歴史研究を通じて現代社会をどう問い直すのか」を意識することが重要です。
まず、自分の研究テーマが歴史研究や経済史の領域に属していることを明確に示しましょう。
その上で、どの時代の、どの地域を対象にするのか、どのような史料を使って研究するのかを具体的に記述する必要があります。
また、「民主化」や「歴史的記憶」といったテーマに対して、自分がどのような問題意識を持っているのかを整理することも大切です。
さらに、既存の研究に対して自分がどのような新しい視点を提示したいのかを示せると、研究計画書としての説得力が高まります。
まとめ:歴史を通じて常識を問い直す
加藤准教授の研究は、スペイン現代史を通じて民主主義や社会のあり方を考えるものです。
歴史を学ぶことは、単に過去を知ることではありません。現在の社会を見直し、自分自身の価値観や常識を問い直すことにもつながります。
もしあなたが、歴史を通じて社会を深く理解したい、自分の見方を更新するような研究に挑戦したいと考えているなら、加藤准教授の研究室は非常に魅力的な環境になるでしょう。
まずは関連する著書や論文に触れ、自分自身がどのような歴史的問いに関心を持つのかを考えてみてください。
※本記事の内容は執筆時点の情報をもとに整理しています。最新の募集要項や研究内容については、必ず公式サイトをご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


