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今回のテーマは「津曲正俊教授はどんな人なのか」です。
企業の中では、なぜ人によって働き方が変わるのでしょうか。
なぜ同じ制度でも、うまく機能する組織とそうでない組織があるのでしょうか。
さらに、企業同士の取引や国際的なサプライチェーンの中では、どのようなルールや契約が人々の行動を左右しているのでしょうか。
こうした問いを、「契約理論」という経済学の理論を用いて分析しているのが、慶應義塾大学経済学部・大学院経済学研究科で教授を務める津曲正俊教授です。
津曲教授は、ミクロ経済学や契約理論をベースに、組織設計、企業行動、グローバル経済、格差問題まで幅広いテーマを研究しています。
この記事では、津曲教授がどんな研究をしているのか、どんな学生に向いているのかをわかりやすく紹介していきます。
契約理論を専門とする教授
津曲教授の専門分野は、「経済理論」「契約理論」です。
契約理論とは、人と人、企業と企業、組織と個人の間で、どのような契約やルールを作ればうまく協力できるのかを分析する経済学の分野です。
現実社会では、全員が同じ情報を持っているわけではありません。
例えば、会社では上司と部下で持っている情報が違いますし、企業同士の取引でも、お互いに知らない情報があります。
このような「情報の非対称性」がある中で、人々がどのように行動するのかを理論的に分析するのが契約理論です。
津曲教授は、この契約理論を使って、組織や制度の仕組みを数理的に分析しています。
組織や制度を理論で分析している
津曲教授の研究の特徴は、「組織」や「制度」を経済理論で分析している点です。
例えば、企業の中でどのように権限を分配するべきなのか。
なぜ組織内部で非効率が起きるのか。
どのようなインセンティブ設計をすれば、人々が組織にとって望ましい行動を取るのか。
こうした問題を、感覚論ではなく、数理モデルを用いて分析しています。
近年では、「組織設計」や「共謀・結託問題」に関する研究も行っています。
また、契約理論を企業だけでなく、格差や貧困、イノベーションといった社会問題にも応用している点も特徴です。
経済理論を社会課題に接続している研究者と言えるでしょう。
世界トップレベルの研究実績を持つ教授
津曲教授は、慶應義塾大学で修士号を取得した後、アメリカのボストン大学大学院でPh.D.(博士号)を取得しています。
さらに、経済学の世界最高峰ジャーナルの一つである『Econometrica』に論文を掲載した実績を持っています。
これは経済学の研究者の中でも非常に高いレベルの実績です。
研究内容も、企業組織や契約理論だけにとどまりません。
グローバル化と企業組織の変化、国際競争、製品の質など、国際経済に関するテーマにも取り組んでいます。
理論経済学を土台にしながら、現実の経済問題へ応用している点が大きな特徴です。
どんな学生に向いている?
津曲教授の研究室に向いているのは、以下のようなタイプの人です。
- ミクロ経済学が好きな人
- ゲーム理論や契約理論に興味がある人
- 組織や制度を論理的に分析したい人
- 数理モデルを使った研究をしたい人
- 企業行動やインセンティブ設計に興味がある人
- グローバル経済を理論的に理解したい人
- 抽象的な理論を深く考えることが好きな人
逆に、「とにかく実務だけ学びたい」というタイプよりは、「理論で物事の本質を理解したい」というタイプに向いている研究室だと思います。
研究計画書では何を書くべきか
津曲教授を志望する場合、研究計画書では「インセンティブ」や「情報の非対称性」をどう分析するかが重要になります。
例えば、以下のようなテーマが考えられます。
- 企業組織の設計
- 権限委譲の問題
- サプライチェーンの契約構造
- 国際競争と企業行動
- 情報格差と市場の歪み
- 格差問題と契約理論
- 組織内のインセンティブ設計
また、「なぜその問題が起きるのか」を理論的に説明しようとする姿勢が大切です。
単なる事例紹介ではなく、「どのような数理モデルで説明できるか」を意識すると、研究室との相性が伝わりやすくなります。
まとめ:理論経済学で組織の本質を解き明かす研究者
津曲正俊教授は、契約理論やミクロ経済学を用いて、組織や制度、人間のインセンティブ構造を分析している研究者です。
企業組織やサプライチェーンだけでなく、格差や貧困といった社会課題にも理論経済学を応用している点が特徴です。
また、世界トップレベルの研究実績を持ちながら、経済理論を現実社会に結びつけて考えている点も大きな魅力でしょう。
「感覚ではなく理論で社会を理解したい」「組織や制度を数理的に分析したい」という人にとって、非常に刺激的な研究環境だと思います。
興味を持った方は、ぜひ津曲教授の論文や研究内容を調べてみてください。
※本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。最新の研究内容や募集要項については、必ず公式サイトをご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。

