デジタル×アートで市場を科学する!大西浩志准教授が切り拓く「次世代マーケティング」の世界

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今回のテーマは「【特別編⑰】デジタル×アートで市場を科学する!大西浩志准教授が切り拓く『次世代マーケティング』の世界」です。

慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)への進学を目指す皆さんを応援する教員紹介シリーズ。今回は、マーケティング・サイエンス、デジタル・マーケティング、アート・マーケティングを専門とする大西浩志准教授をご紹介します。

現代のマーケティングでは、データを読み解く力と、人の感性を理解する力の両方が求められます。

AIやSNS、Web3といったデジタル技術は、企業と消費者の関係を大きく変えました。一方で、人が商品やブランドに惹かれる理由は、必ずしも数字だけで説明できるものではありません。

大西准教授の研究は、このデジタルと感性の両方に向き合い、次世代のマーケティングを科学的に捉えようとするものです。

実務と世界水準の研究をつなぐキャリア

大西浩志准教授は、大阪大学経済学部を卒業後、同大学大学院経済学研究科で学ばれました。

その後、日本のマーケティング・リサーチを支えてきた株式会社ビデオリサーチで実務経験を積まれています。

さらに、アメリカのミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネスへ進学し、経営管理学のPh.D.を取得されました。

帰国後は、株式会社電通でチーフ・アナリストとして広告やマーケティングの実務に携わり、その後、東京理科大学や中央大学で教育・研究に取り組まれています。

2024年にはKBSの准教授として着任されました。

リサーチ会社、広告会社、海外ビジネススクール、大学という多様な場で経験を重ねてきたことが、大西准教授の大きな特徴です。

理論と実務の両方を知る教員から学べることは、KBSを目指す皆さんにとって大きな魅力と言えるでしょう。

デジタル技術が変える消費者行動

大西准教授の専門分野の一つが、デジタル・マーケティングです。

かつて企業のマーケティングは、テレビCMや新聞広告、店頭販促などを中心に行われていました。

しかし現在では、SNS、検索エンジン、動画配信サービス、ECサイト、口コミサイトなど、消費者との接点は非常に多様化しています。

企業が一方的に情報を発信する時代から、消費者同士が情報を共有し、評価し合う時代へと変化しました。

そのため、企業は広告を出すだけでなく、消費者同士のコミュニケーションやオンライン上の反応を理解する必要があります。

大西准教授は、ソーシャルメディアやAIなどのデジタル技術が、企業、消費者、社会のコミュニケーションや消費行動にどのような影響を与えるのかを、統計学やデータ解析を用いて研究されています。

これは、これからのマーケティング戦略を考えるうえで非常に重要な視点です。

SNSや口コミは売上にどう影響するのか

現代の消費者は、商品を購入する前にSNSや口コミを確認することが珍しくありません。

友人の投稿、インフルエンサーの紹介、レビューサイトの評価、ブログ記事などが、購買行動に大きな影響を与えます。

では、こうしたオンライン上の発信は、実際に売上へどの程度影響しているのでしょうか。

大西准教授は、ブログやソーシャルメディアでの発信と販売実績の関係などを、データに基づいて実証的に分析されています。

これは、企業が広告予算やSNS施策を考えるうえで非常に実践的な研究です。

単に「SNSが大事」と言うだけではなく、どのような情報が、どのタイミングで、どのように消費者行動へ影響するのかを分析することが重要です。

デジタル時代のマーケティングでは、こうしたデータに基づく判断力が欠かせません。

AI・Web3時代のマーケティング活用

大西准教授は、AIやWeb3などの新しいデジタル技術のマーケティング活用にも関心を持たれています。

AIは、消費者データの分析、需要予測、広告配信、レコメンド、顧客対応など、さまざまな場面で活用されるようになっています。

また、Web3の登場により、企業と顧客の関係やコミュニティの作り方も変化しつつあります。

ただし、新しい技術を導入すれば必ず成果が出るわけではありません。

重要なのは、その技術が消費者の行動や心理にどのような影響を与えるのかを理解することです。

大西准教授の研究は、技術を流行語として捉えるのではなく、マーケティングの本質と結びつけて考える視点を与えてくれます。

アート・マーケティングという新しい視点

大西准教授の研究でもう一つ特徴的なのが、アート・マーケティングです。

ビジネスとアートは、一見すると離れた世界のように見えるかもしれません。

しかし近年、企業経営においてアートの価値が注目されています。

アートは、既存の常識を問い直し、新しい見方を提示する力を持っています。

また、ブランドの世界観や企業の価値観を表現するうえでも、アートは重要な役割を果たします。

大西准教授は、企業によるアート活用や、アート市場、コレクターの行動などについて研究されています。

アートを単なる装飾や教養としてではなく、企業価値やブランド価値を高めるための戦略として捉えている点が非常に興味深いところです。

データと感性を結びつけるマーケティング

大西准教授の研究の魅力は、データと感性の両方を扱っている点にあります。

デジタル・マーケティングでは、アクセス数、クリック率、購買履歴、口コミ件数など、さまざまなデータを分析します。

一方、アート・マーケティングでは、人がなぜ美しいと感じるのか、なぜあるブランドに惹かれるのかといった感性的な要素も重要になります。

これからのマーケティングでは、数値だけを追うのでも、感覚だけに頼るのでも不十分です。

データに基づいて市場を読み解きながら、人の心を動かす感性や物語を設計する力が必要です。

大西准教授の研究は、その両方を結びつける次世代マーケティングの可能性を示しています。

KBSで学ぶ市場戦略と消費者行動

KBSでは、大西准教授が「市場戦略論」や「消費者行動」などの授業を担当されています。

これらの授業では、市場をどのように分析し、消費者の行動をどう理解し、企業の戦略へとつなげるかを学ぶことができます。

MBAやEMBAで学ぶ学生にとって、マーケティングは事業を成長させるうえで欠かせない分野です。

どれほど優れた商品やサービスでも、顧客に価値が伝わらなければ選ばれません。

また、消費者の行動や価値観は常に変化しています。

大西准教授の授業では、デジタル技術、データ分析、消費者心理、ブランド、アートといった多様な視点を組み合わせながら、現代のマーケティングを深く学ぶことができます。

まとめ

今回は、マーケティング・サイエンス、デジタル・マーケティング、アート・マーケティングを専門とする大西浩志准教授をご紹介しました。

大西准教授の研究は、AIやSNSなどのデジタル技術が消費者行動に与える影響をデータで分析する一方、アートが企業やブランドにもたらす価値にも注目しています。

データと感性、テクノロジーと人間理解を結びつける視点は、これからのマーケティングに欠かせません。

KBSには、このように現代のビジネス課題を多角的に学べる環境があります。

将来、マーケティング戦略やブランドづくり、デジタルビジネスに関わりたい方は、ぜひ大西准教授の研究や授業にも注目してみてください。


※本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。教員の役職、研究内容、担当科目、カリキュラム等は変更される場合があります。最新情報については、必ず慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)公式サイトをご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。