【慶應SFC大学院】「地域研究から見るグローバル・ガバナンス」研究計画書の書き方と面接対策
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今回のテーマは「【慶應SFC大学院】『地域研究から見るグローバル・ガバナンス』研究計画書の書き方と面接対策」です。
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科、いわゆるSFC大学院の入試では、研究計画書であるプロポーザルと面接が合否を大きく左右します。特に「地域研究から見るグローバル・ガバナンス」に関心がある受験生は、特定の地域について詳しく調べるだけでなく、その地域の課題が世界全体の仕組みや国際協力にどう関係しているのかを示すことが重要です。
地域研究というと、特定の国や地域の政治、経済、文化、歴史を深く学ぶイメージがあるかもしれません。もちろん、そうした基礎的な理解は欠かせません。しかし、SFCではそれに加えて、現場で見つけた課題をどのように解決へつなげるのか、そしてその解決策がグローバルなガバナンスにどのような意味を持つのかまで問われます。
この記事では、「地域研究から見るグローバル・ガバナンス」を志望する受験生に向けて、合格につながるプロポーザルの作り方と面接対策を分かりやすく整理します。
地域研究で求められるのは、ローカルとグローバルをつなぐ視点
一般的な地域研究では、対象地域の歴史、政治体制、宗教、文化、社会構造などを丁寧に分析することが中心になります。一方、SFCで重視されるのは、その地域で起きている課題を、世界全体の問題と結び付けて考える視点です。
例えば、ある地域の移民問題は、その地域だけの問題ではなく、労働市場、国際協力、人権、教育、社会保障とも関わります。環境破壊や資源問題も、地域の生活だけでなく、国際的なサプライチェーンや気候変動対策とつながっています。
そのため、プロポーザルでは「〇〇国の政治について研究したい」と書くだけでは不十分です。その地域でどのような課題が起きていて、それがグローバルな制度や国際社会にどのような影響を与えているのかを、自分の言葉で説明する必要があります。
合格するプロポーザルに必要な3つの視点
地域の現場からイシューを設定する
SFCのプロポーザルでは、問題発見の力が重視されます。既存の研究テーマをそのまま扱うのではなく、自分自身が対象地域の中でどのような課題に注目するのかを明確にすることが大切です。
例えば、「東南アジアの移民問題を研究したい」というテーマだけでは、やや広く見えてしまいます。一方で、「都市部で働く移民労働者が行政サービスや医療にアクセスしにくい背景を調査し、地域社会と国際機関が連携する支援モデルを検討する」とすれば、対象、課題、方法、社会的意義が見えやすくなります。
また、「アフリカの環境問題を研究したい」という場合も、「資源開発が地域住民の生活と環境に与える影響を調査し、企業、行政、住民が協働できるガバナンスの仕組みを提案する」といった形にすると、SFCらしい実践的な研究計画になります。
分野融合の視点を取り入れる
地域研究からグローバル・ガバナンスを考えるためには、政治学や国際関係論だけでなく、情報科学、データ分析、環境学、経済学、社会学、文化人類学、メディア研究などを組み合わせる視点が有効です。
例えば、地域の人々のつながりや世論を分析するためにSNSデータを活用する、紛争や災害のリスクを地理情報や統計データから把握する、現地の語りや文化的背景をインタビューで丁寧に分析するなど、複数の方法を組み合わせることで研究の厚みが増します。
大切なのは、異分野の方法をただ並べることではありません。自分が設定した地域課題を明らかにするために、なぜその方法が必要なのかを説明することです。地域の現場に根ざしながら、分野を横断して考える姿勢が、SFCらしいプロポーザルにつながります。
フィールドワークと社会実装の計画を具体化する
SFCでは、論文を書いて終わる研究ではなく、研究成果を社会の中でどう活かすかが重視されます。地域研究においても、文献調査だけでなく、現地調査や関係者へのヒアリングを通じて、リアルな課題を把握する姿勢が大切です。
プロポーザルには、どの地域で調査を行うのか、誰に話を聞くのか、どのようなデータを集めるのかを具体的に書きましょう。現地の住民、NPO、行政機関、国際機関、企業、研究者など、研究テーマに応じた関係者を想定しておくと、計画に現実味が出ます。
さらに、研究成果をどのように社会へ返すのかも重要です。政策提言としてまとめるのか、国際協力の仕組みを提案するのか、地域団体と連携した実践につなげるのか。出口まで描くことで、実践的なプロポーザルとして評価されやすくなります。
面接ではSFCの環境をどう活かすかを語る
書類審査を通過した後の面接では、プロポーザルの内容について深く質問されます。特に、「なぜその地域なのか」「なぜグローバル・ガバナンスの視点が必要なのか」「なぜSFCで研究する必要があるのか」は、必ず整理しておきたいポイントです。
「地域研究から見るグローバル・ガバナンス」に関心がある場合は、自分の研究テーマがアカデミックプロジェクトの問題意識とどのように重なるのかを説明できるようにしておきましょう。プロジェクト名を挙げるだけではなく、参加後にどのような調査を行い、どのように議論へ貢献したいのかまで語ることが大切です。
また、東アジアを対象にする場合は、海外大学とのダブルディグリー制度や国際的な学修環境を活用する計画も考えられます。対象地域での実地調査や国際会議での発表を考えている場合は、研究支援制度の活用も視野に入ります。
面接では、制度名を並べるだけでなく、自分の研究を前に進めるために、その制度をどう活かすのかを説明できることが重要です。地域への関心、研究方法、SFCで学ぶ理由、将来の展望を一貫した流れで話せるように準備しておきましょう。
まとめ
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科の「地域研究から見るグローバル・ガバナンス」に関心を持つ受験生は、特定の地域への深い理解に加えて、その地域課題を世界全体の仕組みと結び付けて考える視点が求められます。
合格につながるプロポーザルを作るためには、地域の現場から生まれる独自のイシュー設定、分野融合の視点、そしてフィールドワークと社会実装までの具体的な計画が欠かせません。文献調査だけで終わらず、現地の当事者や関係機関と向き合いながら、実践的な提案へつなげることが重要です。
自分自身の経験や問題意識を出発点にしながら、SFCだからこそ実現できる研究計画を丁寧に描いていきましょう。ローカルな課題からグローバルな変化を考える視点を持つことが、説得力のあるプロポーザルへの第一歩になります。
※入試制度や募集要項、研究領域、教員情報、各種制度は変更される場合があります。出願前には必ず慶應義塾大学大学院の公式サイトおよび最新の募集要項をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


