慶應SFC院試「xSDG」プロジェクト対策:SDGsの先を見据えた研究計画書(提案書)の作り方

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今回のテーマは「慶應SFC院試『xSDG』プロジェクト対策:SDGsの先を見据えた研究計画書(提案書)の作り方」です。

慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科(SFC)の入試では、研究計画書(プロポーザル)と面接が合否を大きく左右します。SFCには約50のアカデミックプロジェクトが設置されており、情報科学、政策、環境、経済、デザイン、医療など、多様な専門分野が連携しながら社会課題の解決に取り組んでいます。

その中でも「xSDG」プロジェクトは、2030年を目標とするSDGs(持続可能な開発目標)の達成だけでなく、その先の社会まで見据えた新しい価値創造を目指すプロジェクトです。

近年、多くの企業や自治体がSDGsに取り組んでいます。しかし、単に目標を達成するだけではなく、その後も持続可能な社会をどのように実現するのかが次の課題となっています。SFCでは、この未来志向の視点を持ち、分野を横断しながら新しい社会モデルを提案できる人材が求められています。

この記事では、「xSDG」プロジェクトを志望する受験生に向けて、SFCらしい研究計画書の作成方法と面接対策について詳しく解説します。


xSDGプロジェクトが目指すものとは

SDGsは、貧困、教育、環境、エネルギー、ジェンダーなど17の目標を掲げ、世界共通の課題解決を目指しています。

一方で、SFCのxSDGプロジェクトでは、「SDGsを達成すること」がゴールではありません。

その先にある社会をどのように設計し、人々の暮らしや産業をどう変えていくのかまで考えることが重要です。

例えば、地域資源を活かした循環型社会、AIを活用した持続可能な都市づくり、脱炭素と地域経済を両立する仕組み、教育格差を解消する新しい学習システムなど、研究テーマは非常に幅広く設定できます。

つまり、「SDGsについて研究したい」というテーマではなく、「持続可能な社会を実現するために、自分はどのような仕組みを提案するのか」を明確にすることが重要です。


研究計画書で評価される3つのポイント

社会課題を自ら発見する姿勢を示す

SFCではPBL(Project Based Learning)の考え方を重視しています。

研究は、既に知られている問題を調査するだけではなく、自ら新しい課題を発見するところから始まります。

例えば、「地域産業の担い手不足」「食品ロスの削減」「再生可能エネルギーの地域活用」「教育機会の地域格差」など、身近な社会課題を具体的に設定しましょう。

さらに、その課題をなぜ研究したいのか、自身の経験や問題意識を交えながら説明することで、研究テーマに説得力が生まれます。


分野融合による新しい価値を提案する

SFCを代表する考え方が「インテグレーテッド・ディシプリン(分野融合)」です。

xSDGプロジェクトでは、一つの専門分野だけでは社会課題を解決できないという考え方が前提となっています。

例えば、AIやデータサイエンスと環境政策、経済学と地域デザイン、医療と情報科学、教育とVR技術など、多様な専門分野を組み合わせることで新しい解決策が生まれます。

「なぜその分野を組み合わせるのか」「組み合わせることでどのような価値が生まれるのか」を具体的に説明できると、SFCらしい研究計画になります。


社会実装まで見据えたプロポーザルを作る

SFCでは、研究成果を論文としてまとめるだけではなく、社会で実際に活用されることを重視しています。

そのため、研究計画書では実証実験の方法まで具体的に記載しましょう。

例えば、自治体との共同プロジェクト、企業との実証実験、地域住民へのアンケート、学校や地域施設での試験運用など、現場で検証するプロセスを盛り込むことが重要です。

さらに、検証結果をもとに改善を繰り返し、より実用的な仕組みへ発展させる計画まで示すことで、実現可能性の高い研究として評価されます。


面接で伝えるべきポイント

面接では、「なぜxSDGなのか」「なぜSFCなのか」が重点的に質問されます。

その際、「SDGsに興味があります」という説明だけでは十分ではありません。

「地域課題を解決したい」「企業でサステナビリティ推進に携わる中で課題を感じた」「持続可能な社会を実現する仕組みを作りたい」といった、自身の経験や問題意識と研究テーマを結び付けて説明しましょう。

また、「研究成果をどのように社会へ届けたいか」「企業や自治体、地域住民とどのように連携したいか」まで具体的に話せると、研究への本気度が伝わります。


SFCの環境をどのように活用するか

政策・メディア研究科では、環境、政策、経済、情報科学、デザインなど、多様な専門家と共同研究を進めることができます。

xSDGプロジェクトでも、一つの専門分野だけではなく、複数の研究室やプロジェクトと連携しながら研究を発展させることが可能です。

また、自治体や企業との共同研究、国内外でのフィールドワーク、地域実証など、社会と直接つながる研究環境が整っています。

森基金などの制度を活用すれば、自ら企画した研究活動やフィールドワークへの支援を受けられる場合もあります。

面接では、「SFCのどのような環境を活用して研究を進めたいのか」まで具体的に説明できるよう準備しておきましょう。


まとめ

慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科「xSDG」プロジェクトでは、SDGsの達成だけではなく、その先の未来社会を見据えた研究が求められます。

研究計画書では、具体的な社会課題を起点としたテーマ設定、分野融合による独自性、そして社会実装まで見据えた実践的な計画を示すことが重要です。

また、面接では「なぜこの課題に取り組みたいのか」「SFCだからこそ実現できることは何か」を、自身の経験と結び付けながら説明できるよう準備しましょう。

xSDGは、持続可能な社会のその先を考える新しい研究分野です。SFCの自由で学際的な環境を最大限に活用し、未来の社会を変える独自の研究計画を作り上げ、自信を持って入試に挑んでください。


※入試制度や募集要項、アカデミックプロジェクトの内容、教員情報などは変更される場合があります。出願前には必ず慶應義塾大学大学院の公式サイトおよび最新の募集要項をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。