【服装編】スーツは着るべき?KMDの面接で意識したい服装の選び方

院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「慶應義塾大学大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。今回のテーマは「【服装編】スーツは着るべき?KMDの面接で意識したい服装の選び方」です。

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科、通称KMDの面接対策を進める中で、意外と悩みやすいのが服装です。「スーツを着たほうがよいのか」「私服でも問題ないのか」「クリエイティブな研究科だから個性的な服装のほうがよいのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。

KMDの面接で大切なのは、服装だけで合否が決まると考えすぎないことです。研究テーマや志望理由、英語での受け答えなど、面接の中身をしっかり準備することが最優先です。そのうえで、画面越しでも清潔感があり、面接という場にふさわしい印象になる服装を選びましょう。

今回は、KMDのオンライン面接を想定しながら、スーツと私服のどちらを選ぶべきか、迷ったときに何を基準に考えればよいのかを解説します。


KMDだからといって奇抜な服装にする必要はない

KMDは、テクノロジーやデザイン、ビジネス、社会などを横断しながら、新しい価値を生み出すことを重視する研究科です。そのため、「一般的な大学院とは違うから、服装も個性的にしたほうがよいのでは」と考える方もいるかもしれません。

しかし、面接で自分らしさを示すことと、目立つ服装をすることは同じではありません。

自分の個性や創造性は、研究テーマ、これまでの経験、Creative Challenge、面接での受け答えなどを通じて十分に伝えることができます。服装だけで無理に個性を演出しようとすると、かえって面接そのものに集中できなくなることもあります。

基本的には、相手に不快感を与えず、清潔感があり、自分自身が落ち着いて話せる服装を選ぶことが大切です。


スーツを着ても問題ない

「KMDではスーツだと堅すぎるのでは?」と心配する必要はありません。スーツは、大学院面接において十分に自然な選択肢です。

特に社会人受験生の場合、仕事の商談や面接などでスーツを着ることに慣れている方も多いでしょう。着慣れた服装のほうが気持ちを切り替えやすく、本番でも落ち着いて話せるのであれば、無理に別の服装へ変える必要はありません。

黒や紺、グレーなどの落ち着いた色のスーツに、シンプルなシャツやブラウスを合わせるだけでも十分です。

就職活動のように全員が同じ服装である必要はありませんが、「何を着ればいいか分からない」という場合には、スーツを選んでおけば大きく外す可能性は低いでしょう。


私服ならビジネスカジュアルを目安に

スーツではなく私服で面接を受けたい場合は、ビジネスカジュアル程度の服装をひとつの目安にすると考えやすくなります。

たとえば、ジャケットにシャツやブラウス、落ち着いたニットなどを合わせる方法があります。男性であれば必ずしもネクタイを着用する必要はありませんし、女性も就職活動用のスーツに限定する必要はありません。

一方で、Tシャツ一枚やパーカー、部屋着に近い服装など、あまりにも日常感が強い服装は避けたほうが安心です。

面接官に「服装が気になる」と思わせることなく、研究内容や受け答えに集中してもらえる状態をつくることがポイントです。


「自分らしさ」は無理につくらなくてよい

KMDを志望していると、「自分らしさを表現しなければ」と考えすぎてしまうことがあります。

しかし、自分らしさとは、奇抜な色やデザインの服を着ることではありません。普段の自分の価値観や仕事、活動と大きくかけ離れていない服装を選ぶだけでも十分です。

たとえば、普段からデザインやクリエイティブ系の仕事をしていて、少しカジュアルなジャケットスタイルが自分にとって自然なのであれば、その服装で面接に臨むことも考えられます。

反対に、普段は企業でスーツを着て働いていて、それが自分にとって最も自然な服装なのであれば、スーツを選ぶことも立派な「自分らしさ」です。

重要なのは、面接のためだけに普段とはまったく違う人物を演出しないことです。


オンライン面接では上半身の見え方が重要

KMDの面接はオンラインで実施されるため、対面面接とは少し違った服装の見え方にも注意が必要です。

画面に映るのは主に上半身です。そのため、ジャケット、シャツ、ブラウスなど、顔の周りにくる服装の印象が大きくなります。

細かすぎる柄や強い光沢のある素材は、カメラ越しでは見え方が不自然になることがあります。面接前に実際のZoom画面を開き、自分がどのように映っているのかを確認しておきましょう。

また、背景と服の色が近すぎると、画面上で輪郭が分かりにくくなる場合があります。背景が白い壁であれば、白いシャツだけではなく、ジャケットなどを一枚加えると画面が締まって見えることもあります。


服装だけでなく髪型や清潔感も確認する

面接当日は、服装だけではなく、髪型や身だしなみも含めて確認しましょう。

特別にフォーマルな髪型にする必要はありませんが、顔が髪で隠れすぎないようにすると、画面越しでも表情が伝わりやすくなります。

オンラインではカメラの位置や照明によって顔色が暗く見えることがあります。服装を決めたら、本番と同じ時間帯にカメラをつけて、照明や顔の映り方まで確認しておくと安心です。

面接で大切なのは、おしゃれに見えることではありません。「この場を大切に考え、きちんと準備してきた」という印象が自然に伝わる状態を目指しましょう。


迷ったら少しきちんとした服装を選ぶ

スーツと私服のどちらにするか最後まで迷ってしまう方もいるでしょう。その場合は、「普段より少しきちんとした服装」を選ぶことをおすすめします。

たとえば、普段はTシャツやニットで過ごしている方なら、シャツやジャケットを加える。普段からビジネスカジュアルで働いている方なら、その延長線上の服装を選ぶと自然です。

服装を決める際に、「これで評価を上げられるか」と考えるよりも、「この服装なら本番中に気にならず、面接に集中できるか」という視点で考えてみましょう。

服が窮屈だったり、慣れないネクタイや靴が気になったりすると、余計な緊張につながることがあります。自分が自然に座り、話せることも大切です。


服装よりも面接内容の準備を優先する

KMDの面接で最も重要なのは、当然ながら服装ではありません。

研究テーマについて質問されたときに答えられるか、なぜKMDなのかを説明できるか、Statement of PurposeやCreative Challengeについて英語で説明できるかといった中身の準備が重要です。

服装は、面接の数日前までには決めておきましょう。前日に「スーツにするか私服にするか」と悩み続けるよりも、早めに決めて一度カメラ越しの見え方を確認し、残りの時間を模擬面接や英語での受け答えの練習に使うほうが効果的です。


まとめ

KMDの面接では、スーツだけが唯一の正解だと考える必要はありません。一方で、KMDがクリエイティブな研究科だからといって、個性的な私服を選ばなければならないわけでもありません。

スーツでもビジネスカジュアルでも、自分が自然に着ることができ、清潔感があり、面接という場にふさわしい服装であれば十分です。

特にオンライン面接では、上半身の見え方、背景とのバランス、カメラや照明による映り方も確認しておきましょう。

服装で無理に個性をつくるのではなく、自分らしさは研究テーマやこれまでの経験、面接での受け答えを通じて伝える。そのくらいの気持ちで服装を考えると、必要以上に悩まず準備を進めやすくなります。


※本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。KMDの面接時の服装について具体的な指定が示される場合や、面接形式・実施方法などが年度や入試期によって変更される可能性があります。第1次選考通過後に個別の案内が示された場合は、その内容を最優先してください。受験の際は、必ず慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の公式サイトおよび最新の募集要項をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。