
慶應SDM入試の最重要関門|教員への事前コンタクトとは?目的と知っておくべきルール
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今回のテーマは「慶應SDM入試の最重要関門|教員への事前コンタクトとは?目的と知っておくべきルール」です。
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科、通称慶應SDMへの出願を考えている方に、必ず確認していただきたい手続きがあります。それが、出願前に行う教員との事前コンタクトです。
大学院入試というと、研究計画書や志望理由に関する書類、小論文、面接などの対策を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、慶應SDMでは、修士課程・後期博士課程ともに、出願にあたって教員との事前コンタクトが必要とされています。
研究計画書を完成させてから連絡すればよいと考えていると、教員からの返信が間に合わなかったり、申込みフォームを利用できない期間に入ってしまったりする可能性があります。書類作成と事前コンタクトは、できるだけ早い段階から並行して進めましょう。
慶應SDMの事前コンタクトとは
事前コンタクトとは、出願前に、自分が研究したい内容や指導を希望する教員について相談する手続きです。
慶應SDMの公式サイトに設けられている「事前コンタクト申込みフォーム」へ必要事項を入力し、送信した上で教員とやり取りを行います。教員のメールアドレスを探して、いきなり個別に連絡するのではなく、まずは公式に案内されている方法を確認してください。
事前コンタクトは、単に教員へあいさつをするためのものではありません。自分が取り組みたい研究内容と、教員の専門分野や研究方法との間に接点があるかを確認する機会です。
なお、研究科説明会などで教員と短時間話しただけでは、正式な事前コンタクトとして認められない可能性があります。出願前には、必ず公式サイトに掲載されている最新の手順を確認しましょう。
事前コンタクトが必要とされる理由
大学院では、学部の授業のように、用意された科目を受講するだけで学びが完結するわけではありません。自分で研究課題を定め、指導教員から助言を受けながら、調査や分析を進めていきます。
そのため、受験生が希望する研究内容と、教員が指導できる領域が大きく異なっていると、入学後の研究を進めることが難しくなります。
慶應SDMでは、技術、経営、組織、政策、地域、教育、医療など、幅広い課題を扱うことができます。ただし、同じ社会課題を扱う場合でも、教員によって専門分野や研究方法は異なります。
事前コンタクトを通じて、自分の研究テーマを慶應SDMで扱えるのか、相談を希望する教員との方向性が合っているのかを確認することは、入学後のミスマッチを防ぐ上でも重要です。
連絡する前に研究テーマを整理する
事前コンタクトを行う前に、少なくとも自分が研究したい問題の概要を整理しておきましょう。
教員へ伝えたいのは、現在どのような問題に関心を持っているのか、なぜその問題を研究したいのか、誰や何を対象にするのか、どのような方法で明らかにしたいのかという点です。
この段階で研究計画が完全に固まっている必要はありません。ただし、「経営について学びたい」「社会課題を解決したい」といった漠然とした内容だけでは、教員も研究指導が可能か判断しにくくなります。
社会人受験生の場合は、自分の勤務先だけで起きている個人的な悩みとして伝えるのではなく、ほかの企業や組織にも共通する研究課題として整理することが大切です。
希望する教員を選ぶ前に調べること
事前コンタクトの前には、教員のプロフィールだけでなく、研究業績、担当授業、研究プロジェクト、専任教員の紹介動画なども確認しましょう。
教員選びでは、研究テーマに同じ言葉が含まれているかだけで判断しないことが重要です。例えば、地域活性化というテーマでも、政策、経営、データ分析、コミュニティ形成など、研究の視点はさまざまです。
その教員が何を研究対象とし、どのような方法で研究しているのかまで調べた上で、自分の問題意識との接点を説明できるようにしましょう。
「有名な先生だから」「経歴に魅力を感じたから」という理由だけではなく、自分の研究計画との具体的な関係を示すことが必要です。
送信内容は専任教員全員に届く
慶應SDMの事前コンタクト申込みフォームでは、コンタクトを希望する教員を1名選択します。ただし、送信した内容は、選択した教員だけではなく専任教員全員に届く仕組みになっています。
そのため、複数の教員へコンタクトを取りたい場合は、送信する内容に矛盾が生じないよう注意しなければなりません。
例えば、教員ごとに研究テーマや志望理由を大きく変えると、自分が本当に研究したいことが伝わりにくくなります。中心となる問題意識は一貫させた上で、それぞれの教員に相談したい理由を整理しましょう。
また、ほかの教員と比較するような書き方や、誰にでも当てはまる内容は避けます。専任教員全員が読むことを前提に、丁寧で一貫性のある文章を作成してください。
教員からの返信には時間がかかる場合がある
事前コンタクトを送信しても、すぐに返信が届くとは限りません。教員は、研究、授業、学会、学生指導、学外プロジェクトなど、さまざまな業務を担当しています。
慶應SDMの公式サイトでも、返信に要する時間は教員の状況によって異なるため、余裕を持って早めに事前コンタクトを行うよう案内されています。
出願締切の数日前に連絡し、返信が来ないまま出願日を迎えることがないようにしましょう。できれば出願の2~3か月前から教員研究と研究テーマの整理を始め、準備が整い次第コンタクトするのが安心です。
返信がすぐに届かない場合も、短期間に同じ内容を何度も送信することは避け、公式の案内に沿って対応してください。
事前コンタクトができない期間に注意する
慶應SDMでは、各期の出願締切日から2次選考の合格発表まで、事前コンタクト申込みフォームが閉鎖されます。この期間は、新たに教員とのコンタクトを行うことができません。
出願書類を作成している途中で確認したいことが出てきても、出願締切日を過ぎているとフォームを利用できない可能性があります。
事前コンタクトは、出願後に行う手続きではありません。研究計画書を完成させる時期、教員へ相談する時期、出願手続きを行う時期を分けて考え、締切日より前に必要なやり取りを終えておきましょう。
事前コンタクトで合格が決まるわけではない
事前コンタクトで教員とやり取りができたとしても、それだけで入試の合格が保証されるわけではありません。
また、教員から研究内容について助言を受けた場合でも、研究計画書を完成させるのは受験生自身です。教員に文章の添削や合格可能性の判断を求めるような連絡は避けましょう。
事前コンタクトの目的は、入試対策の答えを教えてもらうことではなく、自分の研究テーマと慶應SDMで受けられる指導との接点を確認することです。
教員から得た回答を踏まえ、自分で先行研究を調べ、研究目的や方法をさらに具体化していく姿勢が求められます。
事前審査が必要な人はさらに早く動く
出願資格によっては、通常の出願前に事前審査を受ける必要があります。事前審査の受付期間は、通常の出願期間よりも早く設定されています。
対象者は、証明書や職務経歴、業績を示す資料などを準備しながら、教員との事前コンタクトも進めなければなりません。
自分が事前審査の対象か分からない場合は、最新の入学試験要項に記載されている出願資格を確認してください。判断できない場合は、慶應SDMの入試担当へ早めに問い合わせることが大切です。
まとめ
慶應SDMの事前コンタクトは、出願に必要な重要な手続きです。研究テーマを一方的に伝えるだけではなく、自分が取り組みたい研究と、教員の専門分野や指導内容との接点を確認する機会でもあります。
申込みフォームで選択できる教員は1名ですが、送信内容は専任教員全員に共有されます。複数の教員へ相談する場合も、研究テーマや志望理由に一貫性を持たせましょう。
また、教員からの返信には時間がかかることがあり、出願締切日から2次選考の合格発表まではフォームが閉鎖されます。出願直前ではなく、余裕を持って準備を始めることが重要です。
まずは自分の研究テーマを整理し、公式サイトの教員紹介や研究業績を調べましょう。その上で、自分の問題意識と慶應SDMで受けられる指導との関係を明確にし、丁寧に事前コンタクトを進めてください。
注意事項:本記事は、慶應SDMへの出願準備に関する一般的な考え方を含めて作成しています。事前コンタクトの必要条件、申込み方法、フォームの受付期間、教員との連絡方法、事前審査、出願手続きなどは変更される場合があります。受験準備を進める際は、必ず慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


