「義務」から「戦略」へ!EMBAで学ぶインクルーシブな組織変革の最前線

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今回のテーマは「『義務』から『戦略』へ!EMBAで学ぶインクルーシブな組織変革の最前線」です。

慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)のEMBAプログラムへの進学を検討している社会人の皆さんの中には、組織マネジメントや人材活用に課題を感じている方も多いのではないでしょうか。

近年、ダイバーシティやインクルージョンという言葉は多くの企業で使われるようになりました。性別、年齢、国籍、障がいの有無、価値観、働き方など、多様な人材が力を発揮できる組織をつくることは、現代の経営において重要なテーマです。

しかし、実際の企業現場では、ダイバーシティが「制度を整えること」や「義務を果たすこと」にとどまってしまう場合もあります。

KBSのEMBAプログラムでは、こうしたテーマを単なる社会的責任としてではなく、組織の競争力を高める経営戦略として捉える学びが重視されています。

今回は、EMBAで学ぶインクルーシブな組織変革について考えていきます。

ダイバーシティを経営戦略として考える

ダイバーシティという言葉は、しばしば「多様な人材を採用すること」と理解されます。

もちろん、それも重要な第一歩です。

しかし、本当に大切なのは、多様な人材が組織の中で力を発揮できる状態をつくることです。

人材の多様性があっても、意見を言いにくい職場であったり、評価や役割が固定化されていたりすれば、その力は十分に生かされません。

インクルージョンとは、一人ひとりの違いを認め、その違いを組織の力へと変えていく考え方です。

これは単なる理念ではなく、経営戦略そのものです。

異なる視点を持つ人材が意見を交わすことで、新しい商品やサービス、組織改革のアイデアが生まれやすくなります。

変化の激しい時代において、多様性を活かせる組織は、環境変化に強い組織でもあるのです。

障がい者雇用を「義務」から「戦略」へ

インクルーシブな組織変革を考えるうえで、障がい者雇用は重要なテーマの一つです。

日本企業では、法定雇用率を満たすために障がい者雇用へ取り組むケースも少なくありません。

しかし、それを単なる義務として捉えるだけでは、組織の成長にはつながりにくいでしょう。

重要なのは、障がいの有無にかかわらず、一人ひとりが持つ強みや可能性に目を向けることです。

ある人にとって困難なことが、別の人にとっては得意なことかもしれません。

また、働き方やコミュニケーション方法を見直すことで、組織全体の生産性や心理的安全性が高まることもあります。

障がい者雇用を義務ではなく戦略として考えることは、人材マネジメントの発想を根本から変えることでもあります。

この視点は、次世代の経営人材にとって非常に重要です。

ブラインドサッカーから学ぶチームづくり

インクルージョンを考えるうえで、スポーツから学べることも多くあります。

例えば、ブラインドサッカーでは、視覚に頼らず、声や音、信頼関係をもとにチームが機能します。

選手同士が状況を伝え合い、周囲を信頼しながらプレーするため、コミュニケーションの質が非常に重要になります。

これはビジネスにも通じる考え方です。

職場でも、メンバーはそれぞれ異なる情報や視点を持っています。

全員が同じものを見ているとは限りません。

だからこそ、リーダーには情報を共有し、互いの違いを理解し、安心して意見を出せる環境をつくる力が求められます。

多様な人材がいる組織では、単に指示を出すだけでは不十分です。

信頼関係を築き、互いの強みを引き出すマネジメントが必要になります。

コーチングによって個性を引き出す

インクルーシブな組織をつくるためには、リーダー自身の関わり方も変える必要があります。

その一つの手法がコーチングです。

コーチングは、相手に一方的に答えを与えるのではなく、問いかけを通じて本人の考えや可能性を引き出す関わり方です。

多様なメンバーがいる組織では、全員に同じ接し方をするだけでは十分ではありません。

一人ひとりの背景や強み、課題を理解し、その人に合った成長支援を行うことが求められます。

EMBAで学ぶ社会人にとって、こうしたコーチングの視点はすぐに現場で活用できます。

土曜日に学んだことを、翌週の職場で部下やチームメンバーとの対話に生かすことができるからです。

このように、学びと実践が直結する点も、働きながら学ぶEMBAの大きな魅力です。

多様なクラスメートとの学びもインクルージョンの実践

KBSのEMBAプログラムには、さまざまな業界や職種、年齢、経験を持つ社会人が集まります。

その環境自体が、インクルージョンを学ぶ実践の場でもあります。

同じ経営課題について議論しても、参加者によって見方は大きく異なります。

ある人は人事の視点から考え、別の人は財務やマーケティングの視点から考えるかもしれません。

自分とは違う意見に出会ったとき、それを否定するのではなく、なぜそのように考えるのかを理解しようとする姿勢が求められます。

この経験は、そのまま組織マネジメントにもつながります。

多様な人材と協働する力は、教科書だけで身につくものではありません。

実際に多様な仲間と学び合うことで、少しずつ身についていくものです。

地球視点で多様性を捉える

KBSのEMBAプログラムでは、地球視点で経営を考えることも重視されています。

グローバル化が進む中で、多様性の課題は日本国内だけにとどまりません。

国籍、文化、宗教、働き方、価値観の違いを理解しながら組織を運営する力は、これからの経営者に欠かせません。

海外拠点を持つ企業や、多国籍チームを率いる立場であればなおさらです。

インクルージョンを国内の人事施策としてだけでなく、グローバル経営の重要テーマとして捉えることが必要になります。

多様な人材が安心して力を発揮できる組織をつくることは、企業の持続的な成長にもつながります。

まとめ:インクルーシブな組織をつくる力が次世代リーダーを育てる

これからの経営人材には、数字を読む力や戦略を立てる力だけでなく、人と組織の可能性を引き出す力が求められます。

ダイバーシティやインクルージョンを義務として捉えるのではなく、組織を強くする戦略として考えることが重要です。

KBSのEMBAプログラムでは、実務経験を持つ社会人が多様な仲間と議論しながら、こうしたテーマを実践的に学ぶことができます。

誰もが力を発揮できる組織をつくることは、簡単ではありません。

しかし、それは次世代のリーダーが向き合うべき大切な課題です。

自社の組織をより良くしたい、多様な人材が活躍できる環境をつくりたいと考えている方にとって、KBSのEMBAプログラムは大きな学びの場となるでしょう。


※本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。講義内容、ワークショップ、カリキュラム、登壇者、募集要項等は変更される場合があります。最新の情報については、必ず慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)の公式サイトをご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。