慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)への挑戦〜ビジネスリーダーへの第一歩〜

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今回のテーマは「慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)への挑戦〜ビジネスリーダーへの第一歩〜」です。

慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)への進学を志望している皆さんに向けて、入試対策や研究科の魅力をお伝えする連載をスタートします。大学院進学を考え始めたばかりの方もいれば、すでに受験を決意し準備を進めている方もいるでしょう。本連載では、KBSの特徴や入試で求められる力、在学中の学び、修了後のキャリアなどについて、受験生の視点からわかりやすく解説していきます。

KBSは1962年に創立された、日本で最も長い歴史を持つビジネススクールです。創立以来、「新たな構想を創り、それを実現するリーダーを育成する」という理念を掲げ、多くの経営者やビジネスリーダーを社会に送り出してきました。日本企業の成長とともに歩みながら、時代ごとに求められる経営人材の育成に取り組み続けてきたことが、KBSの大きな強みといえるでしょう。

現在のビジネス環境は、かつてないスピードで変化しています。AIやデジタル技術の進展、人口減少、グローバル競争の激化、サステナビリティへの対応など、企業が向き合う課題は年々複雑になっています。そのような時代において求められるのは、単なる知識や資格ではありません。不確実な状況の中で本質を見抜き、多様な人々と協力しながら意思決定を行い、新たな価値を生み出せる人材です。KBSはまさに、そのようなリーダーを育成することを目的としています。

KBSを語るうえで欠かせないのが、「慶應型ケースメソッド」と呼ばれる教育手法です。ケースメソッドとは、実際に企業や組織が経験した経営課題を教材として用い、その状況で自分ならどのような判断を下すのかを考える学習方法です。授業では正解があらかじめ用意されているわけではありません。学生一人ひとりが自分の考えを持ち、それを他者に説明し、議論を重ねながら理解を深めていきます。

多くの受験生は、大学までの学習で「正解を当てること」に慣れています。しかし実際のビジネスの世界では、明確な正解が存在しない問題が数多くあります。ケースメソッドでは、そのような現実の経営課題に向き合う訓練を行います。異なる立場や価値観を持つ仲間との議論を通じて、自分にはなかった視点に気づき、より深い思考力や判断力を身につけることができます。

そのためKBSでは、授業への積極的な参加が非常に重視されます。事前準備を行い、自分なりの意見を持って授業に臨むことが求められます。最初は発言に不安を感じる方もいますが、多くの学生が議論を重ねる中で成長していきます。このような学習環境こそが、KBSが長年高い評価を受け続けている理由の一つです。

さらにKBSは、国際的なマネジメント教育の評価機関であるAACSB Internationalの認証を取得しています。AACSB認証は世界的にも厳しい基準で知られており、教育内容や研究水準、組織運営などが総合的に評価されます。こうした認証を取得していることは、KBSが世界水準のビジネス教育を提供していることの証でもあります。

また、KBSには多様なバックグラウンドを持つ学生が集まります。メーカー、金融、IT、コンサルティング、官公庁、医療、教育など、さまざまな業界で経験を積んだ人たちが同じ教室で学びます。年齢や職歴も異なるため、授業中の議論は非常に刺激的です。自分の常識が他者の視点によって覆される経験は、大学院ならではの大きな学びとなります。

本連載では、KBSの二つの主要プログラムであるMBAプログラムとEMBAプログラムの両方に注目していきます。

MBAプログラムは、学生や若手社会人を主な対象としたプログラムです。経営学を体系的に学びながら、将来の経営人材としての基礎を築くことを目的としています。フルタイムで学ぶ環境の中で、多くのケースやグループワークに取り組みながら、実践的な経営能力を身につけていきます。

一方、EMBAプログラムは、一定の実務経験を持つ社会人を対象としています。働きながら学ぶことを前提としており、自身の職場で抱える課題を学びに結びつけながら成長できる点が特徴です。管理職や経営層としてさらなる飛躍を目指す方にとって、非常に魅力的なプログラムといえるでしょう。

当然ながら、MBAとEMBAでは求められる人物像や評価ポイントにも違いがあります。志望理由書で何を伝えるべきか、面接でどのような点が問われるのかも異なります。そのため、自分がどのプログラムを目指すのかを明確にし、それに合わせた準備を進めることが重要です。

受験対策という観点では、単に試験勉強をするだけでは十分ではありません。KBSは学力だけでなく、「なぜKBSで学びたいのか」「将来どのようなリーダーになりたいのか」といった目的意識を重視します。そのため、自己分析やキャリアの棚卸し、将来像の明確化が合格への重要な鍵となります。

これからの連載では、研究科の特徴だけでなく、志望理由書の作成方法、面接対策、過去の受験生が苦労したポイント、社会人受験ならではの準備方法なども取り上げていきます。KBSを目指す方が実際の受験準備に活用できる内容をお届けする予定です。

慶應義塾大学大学院経営管理研究科への進学は決して簡単な挑戦ではありません。しかし、その先には多様な仲間との出会い、新しい知識との出会い、そして自分自身の可能性を広げる大きな成長の機会があります。KBSでの学びは、単なる学位取得にとどまらず、その後の人生やキャリアに長く影響を与える貴重な経験となるでしょう。

この連載が、皆さんの受験準備やモチベーション向上の一助となれば幸いです。合格という目標に向かって、一歩ずつ着実に進んでいきましょう。


※本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。入試制度、募集要項、出願資格、カリキュラム等は変更される場合があります。最新の情報については、慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)の公式サイトをご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。