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今回のテーマは「山田浩之教授(開発経済学・応用計量経済学)の研究室と『現場を歩き、データと行動力で世界を変える力』」です。
慶應義塾大学大学院への進学を目指す皆さん。
「貧困をなくし、人々の生活水準を向上させるにはどうすればよいのか」。この問いは、経済学が長年向き合ってきた大きなテーマの一つです。
しかし、その答えを見つけるためには、経済理論や統計分析だけでは十分ではありません。実際に問題を抱える人々が暮らす地域へ足を運び、自分の目で現実を見て、データを通じて課題を分析する姿勢が求められます。
こうした実践的な開発経済学を研究しているのが、慶應義塾大学経済学部・大学院経済学研究科で教授を務める山田浩之教授です。
本記事では、青年海外協力隊、世界銀行、IMF(国際通貨基金)などで豊富な実務経験を積んできた山田教授の研究内容や研究室の特徴、そして大学院入試に向けてどのような準備が必要なのかを解説します。
教室を飛び出し、途上国の現実に向き合う開発経済学
山田教授の専門分野は、開発経済学、経済発展論、応用計量経済学です。
開発経済学とは、貧困や教育格差、雇用問題、環境問題、食料問題など、人々の生活に直結する課題を経済学の視点から分析し、より良い社会を実現するための政策や仕組みを研究する学問です。
山田教授の研究室では、「現実味のない教室の議論だけで終わらせない」という考え方が重視されています。
そのため、アジアやアフリカを中心とした新興国・途上国を対象に、実際の社会課題を分析する研究が数多く行われています。
研究の基礎となるのは、ミクロ経済学やマクロ経済学、計量経済学といった経済学の理論です。しかし、それらを単に学ぶだけではなく、実際のデータを使って政策効果や経済現象を分析する力を身につけることが求められます。
つまり山田教授の研究室は、「理論」と「現場」の両方を大切にする研究環境だと言えるでしょう。
青年海外協力隊からIMFへ――圧倒的な実務経験
山田教授の経歴は非常にユニークです。
慶應義塾大学卒業後、青年海外協力隊としてアフリカのザンビアへ赴任し、理数科教師として活動しました。
その後、世界銀行のコンサルタントやIMFのエコノミストとして国際開発の最前線で活躍しています。
さらに、世界最高峰の経済学研究機関の一つであるシカゴ大学で博士号(Ph.D.)を取得しました。
理論研究と国際機関での実務経験を兼ね備えた研究者は決して多くありません。
こうした経験を持つ山田教授は、学生に対して非常に印象的なメッセージを発信しています。
それは、どのような夢を実現する場合でも、次の五つの力が重要だという考え方です。
分析能力、機動力、説得力、信頼関係、そして度胸です。
高度なデータ分析ができるだけではなく、自ら現場へ飛び込み、人と関わり、困難な状況でも行動できる人材こそが社会を変えていくという考え方が、山田教授の研究や教育の根底にあります。
データ分析力と主体性が求められる研究室
山田教授の研究室を志望する場合、大学院経済学研究科のカリキュラムとの関連を理解しておくことが重要です。
特に関係が深いのは、「国際経済」や「計量・統計」に関する分野です。
開発経済学の研究では、貧困削減政策や教育支援政策、マイクロファイナンスなどの効果を検証するために、統計データや経済データを用いた分析が不可欠になります。
そのため、経済学の基礎知識だけでなく、データ分析への関心も重要です。
また、山田教授は学生の主体性を非常に重視しています。
受け身で学ぶのではなく、自分自身で課題を見つけ、積極的に議論へ参加し、研究を進める姿勢が求められます。
将来的に国際機関や行政機関、開発援助機関などで活躍したいと考えている人にとっては、大きな成長の機会となる研究環境でしょう。
研究計画書で意識したいポイント
山田教授の研究室を目指す場合、研究計画書では「開発経済学らしさ」を明確に示すことが重要です。
まず、自身の研究テーマが途上国や新興国の社会課題とどのように関わるのかを具体的に説明しましょう。
貧困、教育、雇用、医療、農業、環境など、人々の生活に直結するテーマは開発経済学との親和性が高い分野です。
次に、その課題をどのようなデータを使って分析するのかを示す必要があります。
単に「貧困問題を研究したい」ではなく、「どの国のどの課題を対象にし、どのデータを用いて何を明らかにしたいのか」まで踏み込んで記述できると説得力が増します。
さらに、その研究成果が将来的にどのような政策立案や社会課題の解決に貢献できるのかも示しましょう。
山田教授が重視するのは、学問的な関心だけではなく、研究を通じて現実社会をより良くしたいという問題意識です。
まとめ
山田浩之教授の研究室は、開発経済学と応用計量経済学を軸に、世界の社会課題に挑戦する研究環境です。
青年海外協力隊、世界銀行、IMF、そしてシカゴ大学博士課程という圧倒的な経験を持つ教授のもとで学べることは、大きな魅力と言えるでしょう。
経済学の理論やデータ分析だけでなく、現場へ飛び込み、人々と向き合いながら社会を変えるための力を身につけたい方には非常に魅力的な研究室です。
「データ分析力を武器に、世界の課題解決に挑戦したい」「国際機関や開発援助の現場で活躍したい」という目標を持つ方は、ぜひ山田教授の研究内容や論文を読み込み、自分自身の問題意識を研究計画書へ落とし込んでみてください。
※本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。研究内容や担当科目、入試制度等は変更される可能性があります。出願を検討される際は、必ず慶應義塾大学および大学院の公式サイトにて最新情報をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。

