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今回のテーマは「白井義昌准教授(経済理論・国際経済学)はどんな人? マクロ経済の「摩擦」を理論で解き明かす研究者」です。
慶應義塾大学大学院への進学を考えている方の中には、「この先生はどんな研究をしているのか」「どんな考え方を大切にしているのか」を気にする人も多いのではないでしょうか。
特に大学院では、「どの教授のもとで研究するか」が非常に重要になります。
今回紹介する白井義昌准教授は、マクロ経済学や国際経済学を専門とし、理論経済学をベースに「失業」や「景気循環」といった現実社会の問題を分析している研究者です。
一見すると非常に数理的で難しそうな分野ですが、その根底には「なぜ現実の経済は教科書通りに動かないのか」という素朴で本質的な問いがあります。
この記事では、白井准教授がどんな研究をしているのか、どんな特徴を持つ先生なのかをわかりやすく整理していきます。
「教科書通りにならない現実」を理論で考える先生
白井准教授の専門分野は、「経済理論」と「国際経済学」です。
特に、マクロ経済学における「失業」や「景気循環」の研究に力を入れています。
経済学の初歩では、「需要と供給が一致すれば市場は均衡する」と学びます。しかし現実には、景気が悪くなると失業者が増え、企業も人を雇わなくなります。
では、なぜ失業はなくならないのでしょうか。
白井准教授は、この問題を「サーチ理論」という考え方で分析しています。
例えば、企業が求める人材と、求職者が希望する仕事は、すぐに一致するとは限りません。
仕事を探す側にも時間がかかり、企業側にも採用コストがあります。
つまり、現実の労働市場には「摩擦」が存在しているわけです。
白井准教授は、この「摩擦」を数理モデルに落とし込み、景気循環や失業のメカニズムを理論的に分析しています。
アメリカのトップ大学で鍛えられた理論派研究者
白井准教授は、慶應義塾大学で修士号を取得した後、アメリカの名門ノースウェスタン大学大学院へ進学し、Ph.D.(博士号)を取得しています。
ノースウェスタン大学は、経済理論の分野で世界的にも非常に評価の高い大学として知られています。
そのため、白井准教授の研究スタイルも、非常に理論的かつ論理的です。
単に「景気が悪いから失業が増える」と説明するのではなく、「どのような条件のときに、どのような行動が起き、その結果として何が起こるのか」を厳密にモデル化していきます。
また、研究テーマはマクロ経済学だけにとどまりません。
金融契約や銀行行動、産業組織論などにも研究領域が広がっており、「理論経済学をベースにさまざまな市場を分析する」というスタイルが特徴です。
マクロ経済学を徹底的に教える先生
白井准教授は、学部・大学院を通じてマクロ経済学関連の授業を幅広く担当しています。
「マクロ経済学初級」から「上級マクロ経済学」「マクロ経済学特論」まで、一貫して理論教育を担っている点が特徴です。
つまり、「マクロ経済学を本格的に学びたい人」にとって、非常に中心的な存在の先生と言えます。
その一方で、研究内容はかなり数理的です。
大学院で白井准教授の研究室を目指す場合、ミクロ経済学・マクロ経済学の基礎はもちろん、数学的な思考力も重要になります。
現象を感覚で語るのではなく、「なぜそうなるのか」をモデルとして論理的に説明する力が求められるからです。
白井准教授の研究室に向いている人とは?
白井准教授の研究室に向いているのは、「理論で経済を考えたい人」です。
例えば、以下のような関心を持つ人には非常に相性が良いでしょう。
- なぜ景気循環が起きるのかを理論で理解したい
- 失業や労働市場の仕組みを数理的に分析したい
- 金融市場や国際経済を理論モデルで研究したい
- 数式を使って経済現象を説明できるようになりたい
- 海外の経済学論文を読めるレベルを目指したい
逆に、「感覚的な議論をしたい」「社会問題について自由に語りたい」というタイプよりも、「厳密な理論構築が好き」という人の方がフィットしやすい研究室かもしれません。
研究計画書では何を書くべきか
白井准教授を志望する場合、研究計画書では「理論的な問い」をしっかり立てることが重要です。
例えば、「なぜ失業が発生するのか」「金融市場の摩擦は景気にどう影響するのか」「企業行動と景気循環はどう結びついているのか」といったテーマを、理論モデルを使って分析したいという姿勢を示す必要があります。
また、「市場には完全競争だけでは説明できない摩擦や歪みがある」という問題意識を持てると、白井准教授の研究テーマとの相性が見えやすくなります。
単なる感想や社会問題への関心だけではなく、「どう理論化するのか」まで考えることが大切です。
まとめ:現実社会の“ズレ”を理論で説明する研究者
白井義昌准教授は、マクロ経済学や国際経済学をベースに、「現実社会がなぜ教科書通りに動かないのか」を理論的に追究している研究者です。
失業、景気循環、金融市場など、一見バラバラに見える現象を、数理モデルを用いて統一的に説明しようとする姿勢には、理論経済学の醍醐味があります。
「現実社会の複雑な動きを、理論という言葉で説明したい」「世界レベルのマクロ経済学を本格的に学びたい」という方にとって、非常に魅力的な研究環境と言えるでしょう。
興味のある方は、ぜひ白井准教授の論文や研究テーマを読み込み、自分自身の問いを深めてみてください。
※本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。最新の研究内容や募集要項については、必ず公式サイトをご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


