院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「慶應義塾大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。

今回のテーマは、商学研究科の面接で評価が一気に下がるNG回答集です。


面接は「失点しないこと」が最重要

商学研究科の面接で、
多くの受験生が誤解している点があります。

それは、

  • うまく話せば評価が上がる
  • 気の利いたことを言えば印象が良い

という発想です。

実際の面接は、

加点よりも減点を避ける場

です。

評価が一気に下がるのは、
「答えが悪い」からではなく、
研究者としての前提を外す答えをしてしまったときです。


NG回答①「実務の成果アピールに終始する」

社会人受験生に最も多いNGです。

  • この施策で売上が伸びました
  • 現場ではこのやり方が有効でした

一見、説得力がありそうですが、
評価者の受け取り方は違います。

それは研究ではなく、実務報告です

と判断されやすくなります。


なぜ評価が下がるのか

商学研究科の面接は、

研究の話ができるか

を見ています。

  • 成果
  • 成功体験

が中心になると、

研究に変換できていない

という印象を与えます。


NG回答②「結論を断定しすぎる」

次によくあるのが、

  • 結論はこうなります
  • 必ずこの結果が出ます

と、強く言い切ってしまうケースです。

研究においてこれは危険です。

研究の余地がない

と判断される可能性が高くなります。


正しいスタンス

評価されるのは、

  • 現時点では〇〇と考えている
  • 今後の分析で検証したい

という、

仮説としての語り方

です。


NG回答③「分からないことを誤魔化す」

面接では、
意地悪な質問が来ることもあります。

そのときに、

  • とりあえず話す
  • それっぽく答える

これは最悪の対応です。

評価者はすぐに気づきます。


なぜ致命的なのか

研究者にとって最も重要なのは、

分からないことを認識できること

です。

誤魔化す姿勢は、

研究に向いていない

と受け取られかねません。


NG回答④「他大学・他研究科との違いを説明できない」

  • なぜ商学研究科なのか
  • なぜこの大学なのか

この質問で、

  • どこでもいい
  • たまたま近いから

と感じさせる回答は、
一気に評価を下げます。


評価者の視点

評価者は、

この研究は、
うちでやる必然性があるか

を見ています。

  • 教員構成
  • 分野の厚み
  • 研究環境

との接続が語れないと、
評価は伸びません。


NG回答⑤「研究計画書と違う説明をする」

これは非常に多い失敗です。

  • 面接で話した内容が
  • 計画書と微妙にズレている

評価者は、
必ず両方を照らし合わせています。

どちらが本当なのか分からない

という印象は、
致命的です。


NG回答⑥「質問の意図を無視する」

面接で、

  • 聞かれていないことを話す
  • 自分の言いたいことだけ話す

これも評価を下げます。

評価者が見ているのは、

研究的な対話が成立するか

です。


NG回答⑦「準備不足が露呈する」

次のような発言は、
即座に準備不足と判断されます。

  • まだそこまで考えていません
  • 入学してから考えます

研究計画書を出している以上、

最低限の見通し

は求められています。


NG回答⑧「自分を過剰に大きく見せる」

  • この分野はほぼ理解しています
  • 先行研究はだいたい把握しています

こうした発言は、

研究の怖さを分かっていない

と受け取られます。

謙虚さは、
研究者の基本姿勢です。


NG回答⑨「受け身すぎる姿勢」

  • 指導してもらえれば何でもやります
  • テーマは柔軟に変えます

一見、素直に見えますが、

主体性がない

と判断されやすい回答です。


NG回答⑩「研究より就職の話が前に出る」

  • 就職に活かしたい
  • キャリアアップのため

これ自体が悪いわけではありません。

しかし、

研究の話より前に出る

と、評価は下がります。


面接で評価が落ちない人の共通点

逆に、
評価が安定している人には
明確な共通点があります。

  • 研究の話が中心
  • 書類と話が一致
  • 分からないことを正直に言える
  • 仮説として語れる

つまり、

研究者として自然な態度

です。


面接で最も大切な姿勢

最後に、
最も大切なことを伝えます。

商学研究科の面接で求められているのは、

完璧な答えではありません。

  • 研究について考えているか
  • 対話ができるか

この一点です。


まとめ

商学研究科の面接で評価が一気に下がるNG回答は、

  • 実務アピールに終始する
  • 結論を断定しすぎる
  • 誤魔化す
  • 研究科との必然性を語れない
  • 書類とズレる

これらに共通するのは、

研究者視点が欠けていること

です。

面接は怖い場ではありません。

研究について、
正直に・整理して話す

それができれば、
評価が大きく下がることはありません。

次回は、
商学研究科の併願戦略と研究計画書の使い分け
を解説します。

ここで、
商学研究科編の終盤に入っていきます。


志樹舎 では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
院試受験でお困りの方は、 無料相談 にお気軽にお申し込みください。


※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。