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今回のテーマは
経営管理研究科で評価される「問題意識」の作り方です。
経営管理研究科(MBA)の研究計画書や面接で、
合否を最も大きく左右するのが、
問題意識の立て方です。
- 課題はたくさん書いているのに評価されない
- 現場の問題点は分かっているのに「浅い」と言われる
- 何が足りないのか自分では分からない
こうした悩みの多くは、
「問題」と「問題意識」を混同していることから生じています。
1. 「課題があります」で終わる人が評価されない理由
MBA受験生に非常に多いのが、
- 人材が不足している
- 組織がうまく回っていない
- 戦略が曖昧である
といった、現象としての課題列挙です。
これ自体は間違いではありませんが、
そのままでは、
- 誰でも言える話
- 研究として何を考えるのかが不明
という評価になりやすくなります。
経営管理研究科で求められているのは、
課題の報告ではなく、問いの提示です。
2. 問題意識とは「違和感を問いに変換したもの」
経営管理研究科でいう問題意識とは、
- 問題点そのもの
ではなく - その問題をどう捉え直そうとしているか
を指します。
たとえば、
- 離職率が高い
→ なぜ、施策を講じても離職が止まらないのか - 戦略が浸透しない
→ なぜ、合理的な戦略が現場で機能しないのか
というように、
現象の一段奥にある問いに変換できているかが重要です。
3. 主観的な不満と研究的問題意識の違い
問題意識が弱くなりやすいケースとして、
- 上司の判断が間違っている
- 経営陣の理解が足りない
といった、
主観的な評価に留まっている場合があります。
これを研究的な問題意識に変換するには、
- どの前提が共有されていないのか
- どの意思決定プロセスにズレがあるのか
- 既存理論ではどう説明されているのか
と、個人評価を構造の問題に引き上げる必要があります。
4. 評価される問題意識は「答えを急がない」
MBA受験生ほど、
- 解決策を提示したい
- 自分の考えを示したい
という意識が強くなりがちです。
しかし、評価される問題意識は、
- 答えを出そうとしすぎていない
- 検討すべき論点が整理されている
という特徴を持っています。
問題意識とは、
研究を始めるための入口であり、
結論ではありません。
5. 経験がある人ほど注意すべき落とし穴
社会人経験が豊富な受験生ほど、
- 自分なりの答えを持っている
- 現場での成功・失敗がある
という強みを持っています。
一方で、
- 経験をそのまま正解として提示してしまう
- 「分かっている」という姿勢が出てしまう
と、
学び直す必要性が見えなくなる
というリスクもあります。
評価されるのは、
- 経験を疑い直せているか
- まだ分からない部分を言語化できているか
という点です。
6. 良い問題意識かどうかを見分けるチェックポイント
自分の問題意識が研究として成立しているかは、
次の問いで確認できます。
- なぜ「それ」が問題なのかを説明できるか
- 既存の考え方では、どこが説明不足なのか
- 検討の余地が複数残っているか
これらに答えられない場合、
問題意識はまだ「課題止まり」になっている可能性があります。
まとめ MBAで評価されるのは「問題をどう問うか」
経営管理研究科(MBA)の入試で評価される問題意識とは、
- 課題をたくさん知っていること
- 正解を持っていること
ではありません。
評価されるのは、
自分の経験や現場を一度立ち止まって眺め、
問いとして組み直せているか
という一点です。
問題意識が整えば、
研究計画書も、面接での受け答えも、
自然と一貫したものになっていきます。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


