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今回のテーマは
「理系大学院の志望理由」です。

理系大学院の受験において、志望理由は軽視されがちですが、実際には合否に大きく影響する重要な要素です。
研究計画書や面接と密接に関係し、「この人は本当に研究を遂行できるのか」を判断する材料になります。

多くの受験生が「興味」や「やる気」で志望理由を書いてしまいますが、理系ではそれだけでは評価されません。

本記事では、慶應義塾大学大学院における理系大学院の志望理由の考え方と作り方を解説します。


結論|志望理由は「研究の実行根拠」

まず結論として、理系大学院の志望理由は

研究の実行根拠

を示すものです。

・なぜその研究を行うのか
・なぜ自分がそれをできるのか
・なぜこの環境で行うのか

を論理的に説明する必要があります。


構成① 問題意識と課題設定

志望理由の出発点は、

どのような課題に関心を持ったのか

です。

ここでは、

学部での研究
授業での経験
技術的な疑問

などをもとに、

具体的な問題意識

を示します。

重要なのは、

興味ではなく課題

であることです。


構成② 研究テーマとの接続

次に、

その課題が研究テーマにつながる理由

を説明します。

なぜそのテーマを設定したのか
どのようなアプローチを取るのか

が一貫している必要があります。

ここが曖昧だと、

研究計画との整合性が崩れます。


構成③ なぜ大学院なのか

理系志望理由で重要なのが、

大学院である必要性

です。

単に

専門性を高めたい

では不十分です。

必要なのは、

高度な研究設備が必要
専門的な指導が必要
長期的な研究が必要

といった、

大学院でしか実現できない理由

を示すことです。


構成④ なぜ慶應なのか

志望理由では、

「なぜこの大学院なのか」

も重要です。

ここでは、

研究室の研究内容
指導教員の専門分野
設備や環境

を踏まえ、

自分の研究との適合性

を示します。

理系では特に、

研究室とのマッチング

が重視されます。


構成⑤ 自分が研究を実行できる理由

理系志望理由の特徴として、

自分が実行できる根拠

を示す必要があります。

例えば、

これまでの研究経験
習得している技術
関連する知識

などです。

これにより、

実行力の裏付け

が生まれます。


構成⑥ 将来との接続

最後に、

研究が将来にどうつながるのか

を示します。

研究開発職に進むのか
技術を応用するのか
さらに研究を続けるのか

といった方向性を明確にすることで、志望理由に一貫性が生まれます。


よくある失敗パターン

理系大学院の志望理由で多い失敗としては、

動機が抽象的
研究テーマとの接続が弱い
大学院である必要性が不明確
研究室との適合性が示されていない

といったものがあります。

これらはすべて、

設計不足

によって起こります。


まとめ|志望理由は「実行可能性の証明」

慶応院試における理系大学院の志望理由は、

実行可能性の証明

です。

・課題設定
・研究テーマとの一貫性
・大学院である理由
・慶應を選ぶ理由
・実行力の裏付け
・将来の方向性

これらを論理的に構築することで、
志望理由の完成度は大きく向上します。

理系志望理由は、単なる意欲表明ではありません。
自分が研究を実行できることを示す設計書です。

この視点を持ち、
具体的かつ論理的に構築することが、
慶應義塾大学大学院合格への重要なステップとなります。

志樹舎 では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
院試受験でお困りの方は、 無料相談 にお気軽にお申し込みください。


※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。