院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する
「慶應義塾大学大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。

今回のテーマは
「文系大学院の研究テーマ設定」です。

文系大学院の受験において、研究テーマの設定は合否を左右する最重要プロセスです。
テーマの質がそのまま研究計画書の完成度に直結し、面接での評価にも影響します。

しかし多くの受験生が、「興味のある分野を選ぶ」だけで止まってしまい、研究として成立していないテーマを設定してしまいます。

本記事では、慶應義塾大学大学院における文系大学院の研究テーマ設定の考え方と具体的な手順を解説します。


結論|テーマ設定は「問いの設計」

まず結論として、文系研究テーマの本質は

問いの設計

です。

重要なのは、

・何を明らかにするのか
・なぜそれが重要なのか
・どのように検証するのか

が一貫していることです。

分野やトピックではなく、「問い」の質が評価を決めます。


ステップ① 興味を分解する

最初に行うべきは、

興味の分解

です。

例えば、

教育に興味がある
企業経営に関心がある

といった状態では、まだテーマにはなっていません。

ここから、

どの現象に興味があるのか
どの問題に関心があるのか

を具体化します。


ステップ② 問題意識を明確にする

次に、

なぜそれが問題なのか

を考えます。

ここで重要なのは、

自分の経験や学びと結びつけること

です。

・授業で感じた違和感
・ゼミでの議論
・社会的な課題

などから、問題意識を深めます。


ステップ③ 問いに落とし込む

問題意識を整理したら、

検証可能な問い

に変換します。

例えば、

なぜ〇〇は起きているのか
どの要因が影響しているのか

といった形にします。

ここが曖昧だと、研究として成立しません。


ステップ④ 先行研究と接続する

研究テーマは、

既存研究の上に成り立つ

ものです。

そのため、

何が明らかになっているのか
どこに研究の余地があるのか

を整理する必要があります。

ここで初めて、

自分の研究の位置づけ

が明確になります。


ステップ⑤ テーマを絞り込む

文系研究では、

テーマが広すぎる

という問題がよくあります。

そのため、

対象
範囲
視点

を明確にし、

具体的なテーマ

に絞り込む必要があります。


ステップ⑥ 検証方法を考える

最後に、

どのように研究するのか

を設計します。

どの資料を使うのか
どのデータを分析するのか
どの理論を用いるのか

を明確にすることで、

研究として成立するテーマ

になります。


よくある失敗パターン

文系研究テーマ設定で多い失敗としては、

興味で止まっている
問いが曖昧
先行研究が不足している
テーマが広すぎる

といったものがあります。

これらはすべて、

設計不足

によって起こります。


まとめ|テーマ設定は「研究の出発点」

慶応院試における文系大学院の研究テーマ設定は、

研究の出発点

です。

・興味の分解
・問題意識の明確化
・問いの設計
・先行研究との接続
・具体化
・検証方法

これらを丁寧に積み上げることで、
テーマの完成度は大きく向上します。

文系研究は感覚ではなく、
論理と構造の積み重ねです。

その前提を理解し、
テーマを設計することが、
慶應義塾大学大学院合格への第一歩となります。

志樹舎 では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
院試受験でお困りの方は、 無料相談 にお気軽にお申し込みください。


※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。