院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する
「慶應義塾大学大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。

今回のテーマは
「理系大学院の研究テーマ設定」です。

理系大学院の受験において、研究テーマの設定は最初かつ最大の分岐点です。
ここでの精度が、そのまま研究計画書の質、面接での評価、そして合否に直結します。

多くの受験生が「やりたいこと」からテーマを考えますが、理系ではそれだけでは不十分です。
求められるのは「実行できる研究として成立しているか」です。

本記事では、慶應義塾大学大学院における理系大学院の研究テーマ設定の考え方と具体的な手順を解説します。


結論|テーマ設定は「実行可能な設計」

まず結論として、理系研究テーマの本質は

実行可能な設計

です。

・何を明らかにするのか
・どの方法で検証するのか
・実際に実行できるのか

これらが一貫している必要があります。


ステップ① 興味ではなく課題から出発する

理系テーマ設定で最も重要なのは、

課題ベースで考えること

です。

よくあるのが、

AIをやりたい
バイオに興味がある

といった分野ベースの発想です。

しかしこれでは弱く、

どの現象を明らかにしたいのか
どの問題を解決したいのか

を具体的にする必要があります。


ステップ② 先行研究を徹底的に調べる

理系研究は、

既存研究の延長線上

にあります。

そのため、

何が明らかになっているのか
どこに課題が残っているのか

を把握することが不可欠です。

これにより、

研究の位置づけ

が明確になります。


ステップ③ 検証方法まで設計する

理系テーマでは、

方法の具体性

が非常に重要です。

どのような実験を行うのか
どのデータを取得するのか
どの手法で分析するのか

を明確にする必要があります。

ここが曖昧だと、

研究として成立しない

と判断されます。


ステップ④ スケールを適切に調整する

理系テーマで多いのが、

テーマが大きすぎる

という問題です。

例えば、

新しいAIの開発
革新的な材料の創出

といったテーマは魅力的ですが、
そのままでは現実的ではありません。

重要なのは、

条件を限定する
対象を絞る
検証範囲を明確にする

ことです。


ステップ⑤ 研究室との適合性を確認する

理系テーマは、

研究室とのマッチング

が不可欠です。

設備があるか
指導できる教員がいるか
研究分野が一致しているか

を確認する必要があります。

ここが合っていないと、評価は大きく下がります。


ステップ⑥ 実現可能性を検証する

最後に、

本当に実行できるのか

を確認します。

研究期間内に終わるか
必要な技術を持っているか
リソースは揃っているか

をチェックすることで、

現実的なテーマ

になります。


よくある失敗パターン

理系研究テーマ設定で多い失敗としては、

分野ベースで考えている
先行研究を無視している
方法が曖昧
テーマが非現実的

といったものがあります。

これらはすべて、

実行可能性の不足

によって起こります。


まとめ|テーマ設定は「研究の設計図」

慶応院試における理系大学院の研究テーマ設定は、

研究の設計図

です。

・課題設定
・先行研究との接続
・方法の具体化
・スケールの調整
・研究室との適合性
・実現可能性

これらを丁寧に設計することで、
テーマの完成度は大きく向上します。

理系研究はアイデアではなく、
「実際にできるかどうか」がすべてです。

その視点を持ち、
現実的かつ具体的にテーマを設計することが、
慶應義塾大学大学院合格への第一歩となります。

志樹舎 では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
院試受験でお困りの方は、 無料相談 にお気軽にお申し込みください。


※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。