院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する
「慶應義塾大学大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。

今回のテーマは
「研究科ごとに何が違う?慶應義塾大学院の選び方」です。


慶應義塾大学大学院を目指している方にとって、最初の大きな悩みが「どの研究科を選ぶべきか」です。
大学院受験は大学受験と違い、学部の延長でなんとなく決めるとミスマッチが起こりやすいのが特徴です。

慶應義塾大学には、文学・経済・法学・社会学・商学といった伝統的な研究科に加え、メディアデザイン研究科やシステムデザイン・マネジメント研究科など、性質の異なる研究科が複数存在します。
それぞれで求められる人物像や評価の基準は大きく異なります。

そのため、「偏差値」や「知名度」で選ぶのではなく、
自分がどんな学び方をしたいのかという視点で選ぶことが重要です。


文系研究科|深く考え、論理で積み上げる

まず、文学研究科や経済学研究科、法学研究科、社会学研究科などに代表される文系研究科です。

これらの研究科の特徴は、

一つのテーマを深く掘り下げること

にあります。

授業やゼミでは、文献を読み込みながら議論を重ね、自分の問いを磨いていきます。
最終的には研究成果を論文としてまとめることが求められます。

いわゆる、

考えることが中心の大学院

です。

このタイプに向いているのは、

一つのテーマにじっくり向き合いたい人
論理的に考えることが好きな人
研究や専門職を志向している人

です。

また、最新の動きとして、経済学研究科や社会学研究科の入試要項はすでに公開されているため、志望している方は早めに確認しておく必要があります。


KMD|新しい価値を「作る」大学院

次に、メディアデザイン研究科、いわゆるKMDです。

この研究科は従来型の大学院とは大きく異なり、

新しい価値を生み出すこと

に重点が置かれています。

特徴的なのが、リアルプロジェクトと呼ばれる実践型の取り組みです。
チームでサービスやプロダクトを企画し、実際に形にしていく経験を積みます。

つまり、

研究だけでなく、実装まで行う

という点が大きな違いです。

この研究科に向いているのは、

新しいサービスやビジネスを生み出したい人
起業やクリエイティブ分野に興味がある人
手を動かしながら学びたい人

です。

論文中心というよりも、「アウトプット重視」の環境です。


SDM|複雑な課題をまとめて解く

もう一つ特徴的なのが、システムデザイン・マネジメント研究科です。

ここでは、

複雑な社会課題をどう解決するか

という視点で学びます。

例えば、都市問題や環境問題、企業経営など、一つの専門だけでは解決できないテーマを扱います。

そのため、

全体を俯瞰する力

が求められます。

技術、ビジネス、社会制度などを組み合わせて考え、「全体最適」を導くのが特徴です。

この研究科に向いているのは、

大きなプロジェクトに関わりたい人
リーダーやマネジメント志向の人
分野を横断して考えることが好きな人

です。

専門を深めるというよりも、

複数の要素をつなぐ役割

を担うイメージです。


志望研究科選びで失敗する人の特徴

研究科選びで失敗する人には共通点があります。

それは、

なんとなく決めている

という点です。

例えば、

名前を聞いたことがあるから
難しそうだから
周りが受けているから

といった理由で選んでしまうケースです。

この状態で受験すると、

研究テーマが合わない
面接で話が噛み合わない
入学後に後悔する

といった問題が起こります。


最後にやるべきこと|募集要項の確認

どの研究科を選ぶにしても、最後に必ずやるべきことがあります。

それが、

入学試験要項の確認

です。

要項には、

試験内容
必要書類
評価基準

など、受験に関するすべてが書かれています。

同じ慶應でも、

研究計画書重視の研究科
面接重視の研究科
筆記試験がある研究科

など、違いがはっきりあります。

ここを見ずに対策を進めると、方向がズレてしまいます。


まとめ|「やりたいこと」と「学び方」で選ぶ

慶應義塾大学大学院の研究科選びは、シンプルに考えることが大切です。

深く研究したいなら文系研究科
新しいものを作りたいならKMD
全体を設計したいならSDM

というように、

やりたいこと
学び方

の2つを軸に選びます。

大学院は、ただ進学する場所ではなく、自分の方向性を決める場所です。
だからこそ、なんとなくではなく、納得して選ぶことが重要です。

まずは公式サイトから、気になる研究科の募集要項を確認するところから始めてみてください。

志樹舎 では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
院試受験でお困りの方は、 無料相談 にお気軽にお申し込みください。


※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。