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「慶應義塾大学大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。

今回のテーマは
「教員情報の調べ方|研究室選びで失敗しないコツ」です。


慶應義塾大学大学院を目指している方にとって、最も重要な選択のひとつが「どの研究室に入るか」です。
大学院受験では、学部受験とは違い、「どの教員のもとで研究するか」が合否にも、その後の大学院生活にも大きく影響します。

実際に慶應義塾大学院では、出願時に希望する指導教員を登録するケースが多く、教員選びは単なる参考情報ではなく、出願そのものに直結する要素です。
過去には、教員選択に関する出願項目の訂正がアナウンスされたこともあり、それだけ重要度が高いポイントだといえます。

しかし、多くの受験生が

なんとなく名前で選ぶ
専門分野だけ見て決める

といった状態で進めてしまい、結果的にミスマッチを起こしています。

ここでは、日本人受験生がやりがちな失敗を踏まえながら、教員情報の正しい調べ方と、差がつくポイントを解説していきます。


教員情報の基本の探し方

まずは公式サイトから教員情報にアクセスします。

慶應義塾大学の大学院ページから各研究科のサイトに進むと、教員一覧が掲載されています。
ここで多くの人がそのままプロフィールを読み始めますが、その前にやるべきことがあります。

それが、

研究科全体の方針を確認すること

です。

各研究科には、

どんな学生を求めているのか
どんな研究を重視しているのか

が示されています。

これを読まずに教員だけ見ても、

研究科の方向性とズレる

可能性があります。

まずは「全体」、次に「個別」という順番で見ることが重要です。


差がつくポイント① 論文の読み方

教員のプロフィールを確認したら、次にやるべきことは

論文を読むこと

です。

ただし、すべてを完璧に理解する必要はありません。
多くの受験生はここでハードルを上げすぎて、結局何も読まずに終わります。

ポイントは、

「はじめに」と「おわりに」を読むこと

です。

ここには、

その研究が何を目的としているのか
どんな課題意識を持っているのか
今後どこに向かうのか

がまとめられています。

つまり、

教員の“今の関心”が分かる部分

です。

さらにもう一つ重要なのが、

研究手法の確認

です。

例えば、

インタビュー中心なのか
データ分析中心なのか

といった違いです。

自分がやりたい研究の進め方と合っていないと、入学後にかなり苦労します。


差がつくポイント② 研究テーマのズレを防ぐ

大学院入試で最も多い不合格理由の一つが、

研究テーマのミスマッチ

です。

つまり、

その研究室では指導できないテーマ

と判断されるケースです。

これを防ぐために重要なのが、

教員の「現在進行形の研究」を知ること

です。

プロフィールに書かれている内容は、やや古いこともあります。
そのため、外部の研究データベースなどを使って、現在どんなプロジェクトを進めているかを確認することが重要です。

ここまで調べることで、

単なる興味ではなく、研究としてつながるテーマ

に近づきます。


研究室訪問・事前コンタクトの重要性

もう一つ大きな差がつくのが、

事前のコンタクト

です。

教員によっては、

今年は学生を取らない
研究テーマが合わない

といったケースもあります。

それを知らずに出願すると、

書類の段階で不利になる

可能性があります。

そのため、

事前にメールで連絡を取る
可能であれば面談する

といった行動が重要です。

この一手間で、

方向性のズレを防げる

だけでなく、面接でも話が具体的になります。


最後に必ず確認すること|入試要項

ここまで教員の調べ方を解説してきましたが、必ずセットで確認すべきものがあります。

それが、

入学試験要項

です。

研究科によっては、

事前内諾が必須
教員選択にルールがある

といった条件が記載されています。

また、2026年4月時点では、経済学研究科や社会学研究科の要項がすでに公開されており、今後も順次更新されていきます。

教員選びと要項確認は、

必ず同時に進める

ことが重要です。


まとめ|研究室選びは「受験の本質」

慶應義塾大学大学院の受験において、研究室選びは単なる準備ではありません。

合否を左右する本質的な要素

です。

・研究科の方針を確認する
・論文から教員の関心を知る
・研究手法を見極める
・テーマのズレを防ぐ
・事前にコンタクトを取る

これらを丁寧に積み重ねることで、合格可能性は大きく変わります。

大学院受験は「誰に教わるか」を選ぶ試験です。
この視点を持って準備することで、結果だけでなく、入学後の充実度も大きく変わります。

まずは気になる教員の論文を1本読むことから始めてみてください。

志樹舎 では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
院試受験でお困りの方は、 無料相談 にお気軽にお申し込みください。


※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。