「面白い仕事」を創り、人の能動性を引き出す!大藪毅専任講師が探求する人材マネジメントの真髄
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今回のテーマは「『面白い仕事』を創り、人の能動性を引き出す!大藪毅専任講師が探求する人材マネジメントの真髄」です。
慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)への進学を目指す皆さんを応援する教員紹介シリーズ。今回は、人的資源管理や労働経済学を専門とする大藪毅専任講師をご紹介します。
どれほど優れた戦略やビジネスモデルがあっても、それを実行するのは人です。組織で働く人が意欲を失っていれば、どれほど立派な計画も成果にはつながりません。
だからこそ、経営を学ぶうえで「人材マネジメント」は避けて通れない重要テーマです。
大藪専任講師は、日本企業の人事管理が抱える課題を鋭く見つめながら、人が能動的に働ける組織とは何かを探求しています。
実務とアカデミアをつなぐキャリア
大藪毅専任講師は、京都大学経済学部を卒業後、同大学大学院経済学研究科で学ばれました。
その後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで産業関係論を学び、国際的な視点から労働や組織について研究を深めています。
また、新日本製鐵株式会社、現在の日本製鉄や、関西国際産業関係研究所での勤務経験もあり、企業社会の実務にも深く関わってきました。
その後、KBSの専任講師として着任し、教育と研究に携わっています。
労働経済学の理論、国際的な研究経験、企業での実務感覚を併せ持つ点が、大藪専任講師の大きな特徴です。
KBSが重視する「実務経験と体系的知識の融合」を、自らのキャリアを通じて体現している教員と言えるでしょう。
日本企業の人材マネジメントが抱える課題
大藪専任講師の研究の中心にあるのは、組織における人的資源の活用です。
かつて日本企業は、長期雇用や企業内育成を強みとしてきました。
しかし、ビジネス環境が大きく変わる中で、従来の人事管理の仕組みがうまく機能しにくくなっています。
社員の成長意欲が高まりにくい、仕事の役割が曖昧なままになっている、報酬や評価が納得感を持たれにくい、優秀な人材が会社を離れてしまう。
こうした問題は、多くの企業で現実に起きています。
さらに、国際的に見た労働生産性の低さや、働く人の意欲低下も大きな課題です。
大藪専任講師は、こうした日本企業の人材マネジメントの問題を、感覚的な議論ではなく、労働経済学や組織論の視点から分析しています。
他社の真似では組織は変わらない
人事制度改革というと、成果主義、ジョブ型雇用、リスキリング、1on1、人的資本経営など、流行のキーワードが次々に登場します。
もちろん、これらの考え方には重要な意味があります。
しかし、他社で成功した制度をそのまま導入しても、自社でうまくいくとは限りません。
企業にはそれぞれ歴史があり、価値観があり、組織文化があります。
社員の働き方やマネジメントの習慣も異なります。
そのため、人材マネジメントを変えるには、まず自社の課題を正確に認識することが必要です。
そのうえで、組織の目的や価値観に合った人材政策を考え、具体的な仕組みに落とし込む必要があります。
大藪専任講師の研究は、表面的な制度導入ではなく、自社に合った人材マネジメントを自ら考える力の重要性を教えてくれます。
「面白い仕事」をつくるという視点
大藪専任講師の考え方で特に印象的なのが、「面白い仕事をつくる」という視点です。
人は、ただ命令されたことをこなすだけでは高い意欲を保ちにくいものです。
自分の仕事に意味を感じられること。
成長できている実感があること。
自分の工夫や判断が成果につながること。
こうした要素があると、人はより能動的に働くことができます。
経営者やマネージャーの役割は、人を管理することだけではありません。
人が自ら動きたくなるような仕事や組織をつくることです。
この視点は、これからの人材マネジメントにおいて非常に重要です。
KBSで学ぶ人的資源戦略
KBSでは、大藪専任講師が「人的資源戦略」や「日本における組織マネジメント」などの授業を担当されています。
これらの授業では、人事制度や労働市場、組織と個人の関係について学ぶことができます。
MBAやEMBAで学ぶ学生にとって、人的資源戦略は非常に重要です。
なぜなら、どれほど優れた事業戦略を立てても、それを実行する人材がいなければ成果は出ないからです。
人を採用し、育て、評価し、配置し、意欲を引き出す。
この一連の仕組みをどう設計するかは、経営そのものと言えます。
大藪専任講師の授業では、労働経済学の理論と実務の両面から、人材マネジメントを深く考えることができます。
社会全体の労働市場にも目を向ける
大藪専任講師の関心は、企業の中だけにとどまりません。
労働市場政策や公的職業情報のあり方など、社会全体の人材活用にも目を向けています。
企業の人事管理は、社会全体の労働市場ともつながっています。
人材の流動性、職業情報の透明性、働き方の多様化、キャリア形成の支援などは、一社だけでは解決できない大きなテーマです。
経営リーダーを目指す人にとって、こうした社会全体の視点を持つことは非常に大切です。
KBSで大藪専任講師から学ぶことは、自社の人事制度を考えるだけでなく、日本社会における働き方の未来を考えることにもつながります。
まとめ
今回は、人的資源管理と労働経済学を専門とする大藪毅専任講師をご紹介しました。
大藪専任講師の研究は、人材を単なる労働力としてではなく、能動的に価値を生み出す存在として捉えています。
日本企業が抱える人事管理の課題に向き合いながら、人が面白いと感じられる仕事や、主体的に働ける組織のあり方を探求している点が大きな魅力です。
これからのリーダーには、人を管理する力だけでなく、人の可能性を引き出す力が求められます。
KBSには、その力を本格的に学べる環境があります。
ぜひ大藪専任講師の研究や授業にも注目しながら、自分がどのような組織をつくりたいのかを考えてみてください。
※本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。教員の役職、研究内容、担当科目、カリキュラム等は変更される場合があります。最新情報については、必ず慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)公式サイトをご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。

