世界を舞台に「人」を活かす!山尾佐智子教授が教えるグローバル人材マネジメントと多様性の最前線

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今回のテーマは「世界を舞台に『人』を活かす!山尾佐智子教授が教えるグローバル人材マネジメントと多様性の最前線」です。

慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)への進学を目指す皆さんを応援する教員紹介シリーズ。今回は、国際人的資源管理論と国際経営論を専門とする山尾佐智子教授をご紹介します。

企業活動が国境を越えて広がる現代において、経営の難しさはますます増しています。海外拠点の運営、現地社員との関係づくり、多国籍チームのマネジメント、多様な人材の活用など、経営者やリーダーが向き合うべき課題は非常に複雑です。

その中でも特に重要なのが、「人」をどう活かすかというテーマです。

どれほど優れたグローバル戦略があっても、それを実行する人材が力を発揮できなければ成果にはつながりません。

山尾教授の研究は、グローバル企業における人材マネジメントと、多様性を組織の力へ変える方法に正面から向き合うものです。

世界を舞台に研究と教育を重ねてきたキャリア

山尾佐智子教授は、津田塾大学学芸学部国際関係学科を卒業後、海外技術者研修協会で実務経験を積まれました。

その後、神戸大学大学院国際協力研究科で学び、さらにイギリスのマンチェスター大学で国際経営論の修士号を取得されています。

加えて、オーストラリアのモナッシュ大学で経営学のPh.D.を取得し、メルボルン大学でも教育・研究に携わりました。

海外の大学で研究者として活躍し、国際的な環境で教育経験を積んできたことは、山尾教授の大きな特徴です。

2017年にKBSへ着任し、2025年4月からは教授として教鞭をとられています。

まさに、グローバル人材マネジメントを自らのキャリアで体現している研究者と言えるでしょう。

国際人的資源管理とは何か

山尾教授の専門である国際人的資源管理とは、多国籍企業における人材の採用、育成、配置、評価、動機づけなどを考える分野です。

国内企業の人事管理と比べて、国際人的資源管理には独特の難しさがあります。

国が違えば、言語、文化、価値観、労働慣行、キャリア観も異なります。

本社から派遣される駐在員と、現地で採用された社員の間に意識のずれが生じることもあります。

本社の方針を海外子会社にどこまで浸透させるのか。

現地の自律性をどこまで尊重するのか。

グローバルな一体感とローカルな適応をどう両立させるのか。

こうした課題に向き合うのが、国際人的資源管理の重要な役割です。

海外子会社と駐在員のリアルを研究する

山尾教授は、多国籍企業における海外子会社人材のマネジメントや、親会社と海外子会社の人材交流を研究テーマとしています。

日本企業が海外に進出する際、本社から駐在員を派遣するケースは少なくありません。

しかし、駐在員が現地で成果を出すためには、現地社員との協力が不可欠です。

現地社員が駐在員をどのように受け止めるのか。

どのような条件があれば協力関係が生まれるのか。

本社の人事施策やキャリア支援は、現地社員の行動やモチベーションにどのような影響を与えるのか。

山尾教授は、こうしたグローバル企業の現場で起こるリアルな課題を、実証的に研究されています。

これは海外事業に関わる人だけでなく、多様な人材を率いるすべてのリーダーにとって重要な視点です。

ダイバーシティを組織の力に変える

山尾教授が近年力を入れているテーマの一つが、ダイバーシティとインクルージョンです。

多様な人材が集まる組織では、新しい発想やイノベーションが生まれやすくなります。

一方で、価値観や働き方の違いから、誤解や対立が生まれることもあります。

つまり、多様性はそのまま放置すれば力になるわけではありません。

重要なのは、多様な人材が安心して意見を出し、自分の能力を発揮できる環境を作ることです。

これがインクルージョンの考え方です。

山尾教授の研究は、多様な人材をどのように組織に包摂し、力へと変えていくかを考えるうえで大きな示唆を与えてくれます。

KBSで学ぶグローバル人材マネジメント

KBSでは、山尾教授が「組織マネジメント」「ダイバーシティとインクルージョン」「国際人的資源管理」などの授業を担当されています。

これらの授業では、グローバル企業における人材マネジメントや、多様な人材が活躍する組織づくりについて学ぶことができます。

MBAやEMBAで学ぶ学生にとって、人材マネジメントは非常に重要なテーマです。

将来、海外事業を担当する人もいれば、多国籍チームを率いる人もいるでしょう。

また、日本国内であっても、働く人の価値観やバックグラウンドはますます多様化しています。

そのような環境でリーダーシップを発揮するには、単に指示を出すだけでは不十分です。

相手の背景を理解し、多様な視点を組織の力に変える力が求められます。

世界基準のリーダーに必要な視点

グローバルリーダーに必要なのは、語学力だけではありません。

英語で会議ができることは大切ですが、それだけで多国籍組織を動かせるわけではありません。

重要なのは、異なる文化や価値観を持つ人々と信頼関係を築き、共通の目標に向かって協働できる力です。

そのためには、相手を一方的に自社のやり方へ合わせるのではなく、違いを理解し、活かす姿勢が必要になります。

山尾教授の研究や授業は、グローバルに人を活かすための考え方を学ぶ貴重な機会です。

これは、これからの時代に経営者やリーダーを目指す人にとって、大きな武器になるでしょう。

まとめ

今回は、国際人的資源管理論と国際経営論を専門とする山尾佐智子教授をご紹介しました。

山尾教授は、海外子会社や駐在員、現地社員のマネジメント、ダイバーシティとインクルージョンなど、グローバル企業が直面する人材課題を研究されています。

企業が世界で成長していくためには、戦略や技術だけでなく、多様な人材を活かす力が欠かせません。

KBSには、その力を本格的に学べる環境があります。

将来、国際的なビジネスに関わりたい方、多様な人材を率いるリーダーになりたい方は、ぜひ山尾教授の研究や授業にも注目してみてください。


※本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。教員の役職、研究内容、担当科目、カリキュラム等は変更される場合があります。最新情報については、必ず慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)公式サイトをご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。