【慶應SFC大学院】ヒューマニティーズとコミュニケーション(HC)領域の面接対策とプロポーザルの作り方

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今回のテーマは「【慶應SFC大学院】ヒューマニティーズとコミュニケーション(HC)領域の面接対策とプロポーザルの作り方」です。

慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科(SFC)の入試では、研究計画書(プロポーザル)と面接が合否を大きく左右します。なかでも「ヒューマニティーズとコミュニケーション(HC)」領域は、人文学を中心としながらも、社会課題の解決を目指す実践的な研究が求められる点が大きな特徴です。

文学や哲学、文化、言語、コミュニケーションなどに興味がある方の中には、「人文学なら文献研究が中心なのでは」と考える方もいるかもしれません。しかし、SFCのHC領域では、それらの知識を社会でどのように活かすかという視点が非常に重視されています。

この記事では、HC領域を志望する受験生に向けて、評価される研究計画書の作成方法と面接で押さえておきたいポイントを詳しく解説します。


SFCのヒューマニティーズは「実践する人文学」

一般的な人文学系大学院では、文献研究や歴史資料の分析、思想研究などが中心になることも少なくありません。一方、SFCのHC領域では、人文学を社会課題の解決につなげることが重視されています。

例えば、多文化共生、言語コミュニケーション、地域文化の継承、AI時代のコミュニケーション、メディアと社会の関係など、現代社会には人文学的な視点が求められるテーマが数多く存在します。

HC領域では、こうした課題に対して、人文学の知見を活かしながら新しい価値を創造する研究が期待されています。そのため、「好きだから研究したい」という動機だけではなく、「社会のどのような課題を解決したいのか」を明確にすることが重要です。


合格につながるプロポーザルの3つのポイント

社会課題を明確に設定する

SFCでは、研究計画書を「プロポーザル」と呼びます。これは単なる研究計画ではなく、自ら課題を発見し、その解決策を提案する文書という意味があります。

例えば、「地方の方言について調査したい」というテーマだけでは研究目的が伝わりにくくなります。一方で、「地域文化の継承において方言が果たす役割を分析し、若い世代への継承方法を提案する」といった社会的な意義まで示すことができれば、研究の価値がより明確になります。

なぜそのテーマを研究したいのか、どのような課題を解決したいのかを具体的に説明できるよう準備しましょう。

分野融合の視点を取り入れる

SFCを象徴する考え方の一つが、分野融合です。HC領域であっても、人文学だけに限定した研究より、多様な分野を組み合わせた研究が高く評価される傾向があります。

例えば、SNSの投稿データを分析してコミュニケーションの変化を研究したり、テキストマイニングや自然言語処理を活用して文化や言語の特徴を分析したりする研究も考えられます。

また、教育学、情報学、心理学、地域政策など、自分のテーマと関連する分野を取り入れることで、より独創性の高い研究計画になります。

「人文学を軸にしながら、他分野の知識をどう活用するのか」を意識すると、SFCらしいプロポーザルへと近づきます。

社会実装まで描く

SFCでは、研究成果を社会で活かすことが重要視されています。そのため、研究計画書では論文を書いて終わりではなく、その成果をどのように社会へ還元するのかまで示す必要があります。

例えば、自治体や学校、企業との共同研究、地域住民へのヒアリング、海外でのフィールドワーク、ワークショップの開催など、研究成果を実際に検証できる方法を盛り込むと説得力が高まります。

現場で得られた知見を研究へ反映し、その成果を再び社会へ還元するという流れを具体的に示すことが、SFCの理念にも合致します。


面接で評価されるポイント

書類審査を通過すると、次は面接です。面接では、研究計画書に書かれた内容について深く質問されます。そのため、自分の研究内容を自分の言葉で説明できるよう十分に準備しておく必要があります。

特に重要なのは、「なぜその研究テーマを選んだのか」「なぜSFCでなければならないのか」「卒業後に研究をどのように活かしたいのか」の3点です。これらを一貫したストーリーとして話せるようにしておきましょう。

また、SFCには教員や学生が共同で研究を進めるアカデミックプロジェクトがあります。自分の研究テーマと関連するプロジェクトを事前に調べ、「どのように貢献したいか」を具体的に説明できれば、志望度の高さを伝えることができます。

さらに、海外大学とのダブルディグリー制度や英語で学ぶ国際的な教育環境をどのように活用したいかまで話せると、将来を見据えた研究計画として説得力が増します。


まとめ

慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科のヒューマニティーズとコミュニケーション(HC)領域では、人文学の知識を社会課題の解決へ結び付ける実践的な研究が求められています。

研究計画書では、社会的な課題設定、分野融合の視点、そして社会実装までを見据えた研究計画を一貫した流れで示すことが重要です。また、面接では研究内容だけでなく、SFCで学ぶ理由や将来のビジョンについても明確に説明できるよう準備しておきましょう。

自分自身の経験や問題意識を出発点とし、SFCだからこそ実現できる研究を具体的に描くことが、合格への大きな一歩となります。独自性と実現可能性の両方を意識したプロポーザルを作成し、自信を持って面接に臨んでください。


※入試制度や募集要項、研究領域、教員情報、各種制度は変更される場合があります。出願前には必ず慶應義塾大学大学院の公式サイトおよび最新の募集要項をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。