医師から経済学博士へ!医療とビジネスの未来をデザインする後藤励教授の素顔

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今回のテーマは「医師から経済学博士へ!医療とビジネスの未来をデザインする後藤励教授の素顔」です。

慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)への進学を目指す皆さんを応援する本シリーズ。前回の特別編では、中村洋校長をご紹介しました。

今回の特別編第2弾では、KBSの教員陣の中でも非常にユニークな経歴を持つ後藤励教授にスポットを当てます。

医師として臨床の現場を経験し、その後は経済学の研究者として活躍する後藤教授。医療と経済、実務と研究を横断するそのキャリアは、多くの受験生にとって大きな刺激になるはずです。

医師から経済学者へという異色のキャリア

後藤励教授の経歴でまず目を引くのは、医師としてキャリアをスタートしていることです。

京都大学医学部を卒業後、神戸市立中央市民病院で内科医として研修を積み、実際の医療現場で患者と向き合う経験を重ねました。

一般的にはそのまま医師として専門分野を極めていくケースが多い中、後藤教授は新たな道を選びます。

それが経済学の研究です。

京都大学大学院経済学研究科へ進学し、医療経済学を研究テーマとして博士(経済学)を取得されました。

医療現場のリアルを知る医師としての経験と、社会全体の仕組みを分析する経済学者としての視点。その両方を兼ね備えていることが、後藤教授の最大の特徴です。

現在ではKBS教授として教育と研究に携わりながら、日本の医療制度や健康政策にも深く関わっています。

人間の行動を読み解く「行動経済学」の専門家

後藤教授の専門分野は、医療経済学、行動経済学、保健医療政策です。

行動経済学とは、人間がどのような理由で意思決定を行うのかを研究する学問です。

例えば、多くの人は「健康のために運動した方がよい」と理解しています。しかし、実際には運動を続けられない人も少なくありません。

また、「将来のために貯金をした方がよい」と分かっていても、つい目先の消費を優先してしまうこともあります。

このような人間の心理や行動の特徴を分析し、より良い意思決定につなげる方法を探るのが行動経済学です。

後藤教授は、この考え方を医療や健康の分野に応用しています。

どのような制度やサービスを作れば、人々が健康的な行動を取りやすくなるのか。限られた医療資源をどのように配分すれば社会全体の利益を最大化できるのか。

こうしたテーマは医療業界だけでなく、マーケティングやサービス開発、組織マネジメントなど、あらゆるビジネス領域に応用できます。

KBSで学べる最先端のヘルスエコノミクス

KBSでは、後藤教授が担当する「ヘルスエコノミクス」や「経済・社会・企業」などの授業を通じて、医療と経済の関係を学ぶことができます。

授業の魅力は、理論だけで終わらない点です。

後藤教授自身が取り組んでいる研究テーマには、医療政策の効果測定や消費者の選択行動分析、医師のキャリア形成など、非常に実践的な内容が含まれています。

データを活用しながら社会課題を分析し、政策や制度の改善につなげていくアプローチは、MBAで求められる論理的思考力や問題解決力を鍛える上でも大きな学びになります。

また、後藤教授は数多くの著書も執筆されています。

『健康経済学』『日本のお医者さん研究』『健康行動経済学』などは、医療や健康を経済学の視点から読み解く代表的な著作として知られています。

研究成果を社会へ発信し続けている点も、研究者としての大きな魅力と言えるでしょう。

政策決定の現場で活躍する実務家研究者

後藤教授の活動は大学の中だけにとどまりません。

厚生労働省の各種委員会や学会活動にも積極的に参加し、日本の医療政策や保健医療制度の改善に貢献しています。

また、医療経済評価や医療資源の適切な配分など、社会的な影響の大きいテーマにも取り組んでいます。

研究成果が実際の政策形成や制度設計に活かされているという点は、後藤教授の大きな強みです。

KBSの学生にとっては、こうした実務と研究を結びつける考え方を学べることが大きな価値になります。

社会課題を見つけ、それを理論で分析し、最終的に社会実装へとつなげる。そのプロセスを実践している研究者から直接学べる機会は決して多くありません。

KBSの理念を体現する存在

KBSは、「新たな構想を作り実現するリーダーを育成する」という理念を掲げています。

後藤教授のキャリアは、その理念を象徴していると言えるでしょう。

医師として現場を経験し、経済学者として理論を磨き、その知識を政策や制度づくりに活かしていく。

医学と経済学という異なる分野を結び付け、新しい価値を生み出してきた歩みそのものが、KBSの目指すリーダー像と重なります。

受験生の皆さんも、専門分野の枠にとらわれず、新しい知識や視点を積極的に取り入れる姿勢を持つことで、自分自身の可能性を大きく広げることができるはずです。

まとめ

今回は特別編第2弾として、後藤励教授をご紹介しました。

医師としての経験と経済学者としての知見を融合し、医療とビジネスの未来を考え続ける後藤教授。その研究は、医療業界だけでなく、あらゆる業界で活躍するビジネスパーソンにとって多くの示唆を与えてくれます。

KBSには、このように多彩なバックグラウンドを持つ教員が数多く在籍しています。

大学院選びでは、カリキュラムだけでなく「誰から学ぶのか」という視点も非常に重要です。

ぜひKBSの教員陣についても理解を深めながら、自分がどのような環境で学びたいのかを考えてみてください。

皆さんがKBSで充実した学びを実現できることを心より応援しています。


※本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。教員の役職、研究内容、担当科目等は変更される場合があります。最新情報については、必ず慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)公式サイトをご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。