データで経済と経営を読み解く!武田史子教授の「応用実証経済学」の魅力に迫る
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今回のテーマは「データで経済と経営を読み解く!武田史子教授の『応用実証経済学』の魅力に迫る」です。
慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)への進学を目指す皆さんを応援する本シリーズ。大好評の教員紹介特別編も第3回となりました。
これまで中村洋校長、後藤励教授をご紹介してきましたが、今回はデータ分析と実証研究の第一人者である武田史子教授にスポットライトを当てます。
経営や経済を学ぶ上で、「なんとなくそう思う」「経験上こうだろう」という感覚だけでは不十分です。現代のビジネスでは、データに基づいて判断し、意思決定する力が求められています。
そんな時代において、武田教授の専門である「応用実証経済学」は非常に重要な学問分野です。今回は、その魅力と武田教授の研究の面白さについて詳しく見ていきましょう。
世界トップレベルの環境で磨かれたキャリア
武田教授の経歴を見ると、実務と学術の両方を極めてきたことが分かります。
東京大学教養学部を卒業後、日本を代表するシンクタンクである野村総合研究所でエコノミストとして活躍されました。
その後、アメリカの名門大学であるイェール大学大学院へ進学し、経済学博士号(Ph.D.)を取得されています。
さらに、横浜市立大学や東京大学大学院で教鞭を執られたほか、海外でも客員研究員や客員教授として活動されてきました。
企業や市場の現場を知る実務家としての視点と、世界最高水準の研究を行う経済学者としての視点。その両方を兼ね備えていることが武田教授の大きな特徴です。
KBSが掲げる「実務経験と体系的知識を融合する」という理念を体現している教員の一人と言えるでしょう。
応用実証経済学とは何か
武田教授の専門分野は「応用実証経済学」です。
経済学というと難しい理論や数式をイメージする人も多いかもしれません。しかし、応用実証経済学は現実のデータを使って社会や企業の動きを分析する学問です。
例えば、企業が新しい事業を発表した時、市場はその発表をどう評価したのか。
ある企業で不祥事が起きた時、株価にはどのような影響が出たのか。
大きな災害や政策変更が起きた時、経済はどう反応したのか。
こうした問いに対して、感覚や印象ではなく、実際のデータを用いて答えを探していくのが応用実証経済学です。
ビジネスの世界では、意思決定の質が企業の未来を左右します。だからこそ、客観的なデータから本質を読み解く力が重要なのです。
市場の反応を分析する「イベント・スタディ」
武田教授の研究で特徴的なのが「イベント・スタディ分析」です。
これは、ある出来事が企業価値や市場にどのような影響を与えたのかを統計的に分析する手法です。
例えば、企業のM&A発表、新製品の発売、不祥事の発覚、災害の発生など、さまざまなイベントが対象になります。
ニュースを見ていると、「株価が上がった」「市場が期待している」といった表現を目にすることがありますが、その背景にはどのような理由があるのでしょうか。
イベント・スタディでは、そうした市場参加者の反応をデータとして可視化し、企業価値への影響を分析します。
経営者や投資家だけでなく、将来的に事業開発や経営企画に携わりたい人にとっても非常に有益な視点です。
スポーツからSNSまで幅広い研究テーマ
武田教授の研究の魅力は、テーマの幅広さにもあります。
例えば、スポーツスポンサーシップが企業価値にどのような影響を与えるのかという研究があります。
アスリートの活躍やスポーツイベントへの協賛が、スポンサー企業の株価やブランド価値にどのような効果をもたらすのかを分析しています。
また、インターネット上の炎上が企業に与える影響についても研究されています。
SNSが社会に大きな影響を与える現代において、企業の評判管理は重要な経営課題です。炎上によって市場がどのように反応するのかをデータで分析する研究は、非常に現代的なテーマと言えるでしょう。
さらに、Google検索データを活用した経済予測にも取り組まれています。
人々がどのような言葉を検索しているのかというデータから、景気動向や失業率などを予測する研究は、ビッグデータ時代ならではの最先端の取り組みです。
このように武田教授は、経済や経営をさまざまな角度から分析し、新たな発見を社会へ発信し続けています。
KBSで学ぶ「データに基づく意思決定力」
KBSでは、武田教授が「日本の経営環境」や「応用実証経済学」などの授業を担当されています。
授業では、単なる統計手法の解説ではなく、実際の企業や市場のデータを活用しながら分析力を養います。
近年はDXやデータドリブン経営が注目されていますが、本当に重要なのはデータを集めることではありません。
集めたデータから仮説を立て、その仮説を検証し、意思決定に活かすことです。
武田教授の授業を通じて身につくのは、まさにその力です。
MBAで学ぶケースメソッドやディスカッションにおいても、データを根拠に議論できる人材は大きな強みを持ちます。
感覚だけではなく、客観的な根拠を持って提案できる力は、将来の経営者やリーダーにとって欠かせない能力と言えるでしょう。
まとめ
今回は、KBSが誇る応用実証経済学の専門家、武田史子教授をご紹介しました。
野村総合研究所での実務経験と、イェール大学で培った高度な研究力を併せ持つ武田教授は、データから社会や企業の本質を読み解くプロフェッショナルです。
スポーツビジネス、SNS、金融市場、経済予測など、多彩なテーマを分析する研究は、受験生にとっても非常に刺激的なものばかりです。
KBSには、このように世界水準の研究を行う教員が数多く在籍しています。
経営を感覚ではなくデータで考えたい方、論理的な意思決定力を身につけたい方にとって、武田教授の授業は大きな学びになるはずです。
ぜひKBSでの学びを通じて、データを武器に社会やビジネスを変えていく次世代のリーダーを目指してください。
※本記事は執筆時点の情報をもとに作成しています。教員の役職、研究内容、担当科目等は変更される場合があります。最新情報については、必ず慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)公式サイトをご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


