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今回のテーマは
「赤林英夫教授の研究室と求める学生像」です。

慶應義塾大学大学院の経済学研究科を目指す方の中には、教育格差、家族、労働問題といったテーマに関心を持っている方も多いのではないでしょうか。

これらのテーマは、私たちの生活に近い一方で、感覚や経験だけで語られやすい分野でもあります。

そのような社会課題に対して、経済学の理論やデータ分析を用いて向き合っているのが、赤林英夫教授です。

赤林教授は、教育経済学、家族の経済学、労働経済学などを専門とし、教育政策や教育格差の分析にも取り組んでいます。

今回は、赤林教授の研究内容や研究室の特徴、そしてどのような学生に向いているのかを整理していきます。


赤林教授の専門分野

赤林教授の主な専門は、教育経済学、家族の経済学、労働経済学です。

教育や家族、労働の問題は、多くの人が自分の経験と結びつけて考えやすい分野です。

しかし、大学院で研究する場合は、個人的な実感だけでは不十分です。

必要になるのは、理論とデータを用いて、客観的に分析する姿勢です。

赤林教授の研究では、応用ミクロ経済学の手法をもとに、教育政策や教育格差などのテーマを分析しています。

たとえば、家庭環境や教育制度が子どもの学力や進路にどのような影響を与えるのか。

労働市場や社会制度が、人々の選択や格差にどのように関係しているのか。

こうした問いに対して、データを使いながら丁寧に考えていく分野です。


データを重視する研究姿勢

赤林教授の研究を考えるうえで、重要なキーワードの一つがデータです。

教育や労働に関する問題を正確に捉えるためには、質の高いデータが欠かせません。

赤林教授は、子どもや家庭に関する追跡調査にも関わり、教育や格差の実態を長期的に分析する研究にも取り組んでいます。

これは、単に既存のデータを使うだけではなく、研究に必要なデータ環境そのものを整えていく姿勢とも言えます。

大学院で教育や労働を研究したい方にとっては、こうしたデータへの向き合い方を学べることは大きな魅力です。

感覚ではなく、数字や資料をもとに社会を読み解きたい方に向いている研究分野だと言えるでしょう。


研究者と実務家の両方の視点

赤林教授の特徴として、研究者としての視点だけでなく、データを社会で活用する実務的な視点も持っている点が挙げられます。

慶應義塾大学大学院経済学研究科では、研究者として経済現象を深く分析する力と、実務家として社会課題の解決に関わる力の両方が重視されています。

赤林教授の研究分野は、この2つの方向性と非常に相性がよい分野です。

教育政策の改善に関心がある方。

労働市場や格差の問題をデータで分析したい方。

将来的にシンクタンク、官公庁、教育関連企業、データ分析の分野で活躍したい方。

こうした方にとって、赤林教授の研究領域は、研究と実務のつながりを考えやすいテーマだと言えます。


研究室で求められる力

赤林教授の研究室に関心がある方は、どのような力が求められるのかも考えておく必要があります。

まず大切なのは、英語文献を読む力です。

教育経済学や労働経済学では、国内外の先行研究を読み、研究の流れを理解することが欠かせません。

次に重要なのが、統計やデータ分析への関心です。

研究では、統計分析ソフトを使ってデータを扱う場面もあります。

そのため、数字や分析に苦手意識が強い方は、早めに基礎を学んでおくと安心です。

そしてもう一つ大切なのが、根気です。

データ分析は、すぐにきれいな結果が出るものではありません。

仮説を立て、データを整理し、何度も確認しながら少しずつ考えを深めていく作業が必要です。


どのような学生に向いているか

赤林教授の研究領域に向いているのは、教育や労働の問題を、感情論ではなくデータにもとづいて考えたい方です。

たとえば、次のような関心がある方は相性がよいかもしれません。

教育格差はなぜ生まれるのか。

家庭環境は子どもの学力にどのような影響を与えるのか。

学校制度や教育政策は、どのような効果を持っているのか。

労働市場における格差や不平等は、どのように分析できるのか。

こうした問いを、経済学の手法で明らかにしたい方にとって、赤林教授の研究は大きな学びにつながる可能性があります。


研究計画書にどう活かすか

赤林教授を志望指導教員として考える場合、研究計画書では、自分の関心を具体的な問いに落とし込むことが大切です。

単に「教育格差に関心があります」と書くだけでは、研究としてはまだ広すぎます。

どの対象を扱うのか。

どのようなデータを使うのか。

どのような方法で分析するのか。

こうした点を具体的に考える必要があります。

また、先行研究を読み、自分の研究がどこに位置づけられるのかを整理することも重要です。

赤林教授の研究分野では、アイデアだけでなく、それをデータで検証する姿勢が求められます。

自分の問題意識と分析方法をセットで示すことが、研究計画書の説得力につながります。


まとめ|教育や労働をデータで考えたい人へ

赤林英夫教授の研究は、教育、家族、労働といった身近な社会課題を、経済学とデータ分析によって捉えるものです。

教育格差や労働問題に関心があり、客観的な分析を通して社会を理解したい方にとって、非常に学びの多い研究領域だと言えます。

一方で、求められるのは強い関心だけではありません。

先行研究を読む力、データを扱う力、そして地道に考え続ける姿勢が必要です。

赤林教授の研究室を志望する場合は、自分がどのような問いを持ち、それをどのような方法で明らかにしたいのかを丁寧に整理してみてください。

その準備が、研究計画書や面接での説得力につながっていきます。


※本記事は一般的な情報整理の観点から解説しています。最新の教員情報、研究内容、募集状況、入試要項などの詳細については、必ず慶應義塾大学大学院および各研究科の公式サイトをご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。