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今回のテーマは
メディアデザイン研究科の面接で評価が下がるNG回答です。
メディアデザイン研究科(MD)の面接では、
- 話せた感触はあった
- 作品やアイデアも説明できた
- 雰囲気は悪くなかった
それでも評価が伸びない、というケースが少なくありません。
その原因の多くは、一見もっともらしいが、MDの評価軸から外れている回答にあります。
1. 「作ります」「制作します」で終わる回答
最も多いNGが、
新しい表現を作ります
作品を制作して発表します
という回答です。
これ自体は悪くありませんが、
研究として何を検討するのかが示されていないと、
- 制作発表に見える
- 研究の問いが立っていない
と判断されやすくなります。
MDの面接で評価されるのは、
制作の有無ではなく、検討の視点です。
2. コンセプトを「正解」として守ろうとする回答
面接官から、
- 別の見方は考えられませんか
- 前提を変えるとどうなりますか
と問われた際に、
- コンセプトの正しさを主張し続ける
- 世界観を崩さないよう防御する
こうした姿勢は、評価を下げやすくなります。
MD研究科が見ているのは、
- コンセプトの完成度
ではなく - 設計を問い直せる柔軟性
です。
3. 「表現が好きだから」という動機止まりの回答
次に多いのが、
表現が好きだからです
メディアに興味があるからです
といった、動機説明で終わる回答です。
これでは、
- なぜ研究として扱うのか
- どこが問題なのか
が見えず、
志望理由としては弱く見えます。
動機は入口にすぎません。
研究としての問いまで落とし込めているかが重要です。
4. 理論や専門用語を並べすぎる回答
逆方向のNGとして、
- メディア論
- 表象論
- デザイン理論
などの専門用語を、
説明なしで並べる回答もあります。
この場合、
- 勉強していることは分かる
- しかし、どう使うのか分からない
という評価になりやすくなります。
MDでは、
理論を知っていることより、理論との距離感が見られています。
5. 「入学後に考えます」で逃げる回答
一見謙虚に見える次の回答も要注意です。
詳細は入学後に考えたいです
まだ固まっていません
準備不足を正直に言っているようで、
- 研究の入口に立っていない
- 問題設定ができていない
と判断される可能性があります。
評価されるのは、
- 今どこまで考えていて
- どこがまだ分からないのか
を、構造的に説明できることです。
6. NG回答に共通する本質
ここまで挙げたNG回答には、
明確な共通点があります。
それは、
- よく見せようとしている
- 正解を言い切ろうとしている
という姿勢です。
MD研究科の面接で評価されるのは、
- 洗練された答え
ではなく - 考え続けられる設計と思考
です。
まとめ|MD面接では「表現力」より「可動性」が見られている
メディアデザイン研究科の面接で評価が下がるのは、
- センス不足
- 技術不足
ではありません。
評価を下げるのは、
考えを固めすぎてしまうこと
です。
表現やアイデアがあるからこそ、
- 一度疑い
- 別の切り口を考え
- 対話の中で組み替えられる
この姿勢が示せているかどうかが、
MD面接の最大の分かれ目になります。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。

