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今回のテーマは
法科大学院入試の試験構成と評価ポイントです。

法科大学院の入試について、次のように捉えている方は少なくありません。

  • 筆記ができれば何とかなる
  • 法学知識が一番重要
  • 面接は形式的な確認だけ

しかし実際には、
法科大学院入試は「複数要素を組み合わせた総合評価」であり、
一つの要素だけで合否が決まることはほとんどありません。


1. 法科大学院入試の基本構成

法科大学院入試は、主に次の要素で構成されています。

  • 書類審査(志望理由書・学修計画書等)
  • 筆記試験(法律科目・小論文等)
  • 面接試験

大学院によって配点や比重は異なりますが、
どの要素も「足切り」になり得るという点が重要です。

「ここは弱くても他で挽回できる」と考えるのは、
法科大学院入試では危険です。


2. 書類審査で見られている評価ポイント

書類審査では、

  • どんな法曹を目指しているか
  • なぜその法科大学院なのか
  • 修了まで学修を継続できそうか

といった点が見られています。

ここで評価されにくいのは、

  • 法律が好き
  • 正義を実現したい

といった抽象的な動機だけの記述です。

評価されるのは、

  • 法科大学院という教育機関を理解しているか
  • 学修内容と将来像が接続しているか

という設計の視点です。


3. 筆記試験の位置づけと注意点

筆記試験は、

  • 既修者:法律科目中心
  • 未修者:小論文・適性試験型

となるケースが一般的です。

ただし、筆記試験は単なる知識確認ではありません。

評価されているのは、

  • 問題文を正確に読み取れるか
  • 事実関係を整理できるか
  • 結論まで論理的につなげられるか

という、法的思考の基礎力です。

暗記量だけで勝負しようとすると、
評価が伸びにくくなります。


4. 面接試験の本当の役割

法科大学院の面接は、

  • 人柄を見る
  • 熱意を確認する

だけの場ではありません。

面接では、

  • 志望理由書と発言が一致しているか
  • 法曹を目指す覚悟が現実的か
  • 厳しい学修に耐えられそうか

といった点が、総合的に確認されます。

面接は、
書類・筆記で見えなかったリスクを確認する場
だと理解しておく必要があります。


5. 合否が分かれる「評価の組み合わせ」

法科大学院入試でよくあるのが、

  • 筆記は良いが、志望理由が弱い
  • 動機は立派だが、学力が足りない
  • 面接で覚悟が見えない

といった、評価のアンバランスです。

法科大学院では、

  • 法曹を目指す動機
  • 学修を支える基礎力
  • 修了までやり切る現実性

が揃って初めて、
「合格させても問題ない受験生」
と判断されます。


6. 入試全体をどう設計すべきか

法科大学院入試対策で重要なのは、

  • 筆記だけ頑張る
  • 書類だけ整える

といった部分最適ではありません。

重要なのは、

  • なぜ法科大学院なのか
  • どんな法曹を目指しているのか
  • そのために今、何ができているのか

を、
書類・筆記・面接すべてで一貫して示すことです。


まとめ|法科大学院入試は「総合設計」で評価される

法科大学院入試は、

  • 点数勝負
  • 知識勝負

だけの試験ではありません。

それは、

動機・学力・覚悟を組み合わせて、
この人を法曹教育に送り出してよいかを判断する試験

です。

どれか一つが欠けていると、
合格は遠のきます。

だからこそ、
法科大学院入試対策では、
全体を見据えた設計が何より重要になります。




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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。