【KBS院試対策】合格に近づく研究計画書の3つの重要ポイント「論理性・新規性・社会的意義」

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今回のテーマは「【KBS院試対策】合格に近づく研究計画書の3つの重要ポイント『論理性・新規性・社会的意義』」です。

慶應義塾大学大学院の入試では、研究計画書が合否を左右する重要な書類の一つです。特にKBS(経営管理研究科)をはじめ、SDM(システムデザイン・マネジメント研究科)やKMD(メディアデザイン研究科)などでは、「何を研究したいのか」だけではなく、「なぜその研究が必要なのか」「どのように研究を進めるのか」を論理的に説明できることが求められます。

研究計画書は、自分の熱意を伝えるための文章ではありません。もちろん熱意は大切ですが、それだけでは十分ではありません。大学院は研究を行う場であり、研究者としての資質や思考力が評価されます。

今回は、慶應義塾大学大学院の入試対策で特に重要となる「論理性」「新規性」「社会的意義」という3つのポイントについて詳しく解説します。

論理性は研究計画書の土台になる

大学院入試で最も重視される要素の一つが論理性です。

どれほど面白いテーマを設定しても、説明の流れに矛盾や飛躍があると、高い評価を得ることは難しくなります。

例えば、「AIを使えば企業の経営課題はすべて解決できる」と結論づけても、その根拠が示されていなければ説得力はありません。

研究計画書では、「なぜその課題に着目したのか」「先行研究では何が明らかになっているのか」「どこに課題が残っているのか」「自分はどのような方法で研究するのか」「その結果として何が明らかになるのか」という流れを一貫して説明することが大切です。

読み手が途中で疑問を抱かず、自然に読み進められる文章になっているかを何度も確認しましょう。

また、第三者に読んでもらい、「説明が分かりにくい部分はないか」「論理が飛躍していないか」を確認してもらうことも有効です。

論理性は、一朝一夕で身につくものではありません。だからこそ、時間をかけて推敲を重ねることが重要になります。

新規性が研究としての価値を生み出す

大学院は新しい知見を生み出す場所です。

そのため、過去の研究をそのまま繰り返すだけでは、研究としての価値は高く評価されません。

研究計画書では、何らかの形で「新規性」を示す必要があります。

新規性というと、「世界初の発見」をしなければならないと思う方もいますが、そのようなことはありません。

例えば、これまで研究されていなかった企業や地域を対象にすることも新規性になります。また、従来とは異なる分析手法を用いたり、新しい視点から既存のテーマを見直したりすることも十分に評価されます。

新規性は、「研究対象」「研究方法」「研究結果」のいずれかに新しい要素が含まれていれば構いません。

一方で、実現できない研究計画では意味がありません。

「面白そうだから」という理由だけで壮大なテーマを設定すると、研究期間内に終わらない可能性があります。

そのため、「実際に調査できるのか」「必要なデータは入手できるのか」「大学院在学中に研究を完了できるのか」といった実現可能性もあわせて示すことが重要です。

社会的意義が研究の価値を高める

研究は自己満足で終わるものではありません。

大学院では、「その研究が社会にどのような価値をもたらすのか」という視点も非常に重視されます。

研究計画書では、「誰のための研究なのか」を明確にしましょう。

例えば、企業の生産性向上に役立つ研究なのか、地域活性化につながる研究なのか、教育現場を改善する研究なのかによって、研究の意義は大きく変わります。

社会的意義を説明するときは、「社会を変えたい」という抽象的な表現だけでは十分ではありません。

「この研究によって誰が恩恵を受けるのか」「どのような課題が解決されるのか」「社会にどのような変化をもたらすのか」を具体的に示すことが大切です。

自分自身の経験や問題意識と結び付けながら説明すると、より説得力のある研究計画書になります。

KBSでも求められる3つの視点

これら3つのポイントは、KMDやSDMを含めた慶應義塾大学大学院全般で重要視されています。

もちろん、KBSでも例外ではありません。

KBSは「新たな構想を作り実現するリーダーを育成する」という理念を掲げています。

そのため、研究テーマが社会や企業にどのような価値をもたらすのか、自分がどのようなリーダーを目指しているのかという視点も重要になります。

研究計画書は、単なる研究内容の説明ではなく、自分自身の将来像や社会への貢献を示す重要な書類でもあります。

論理性のある文章で、新しい視点を提示し、その研究が社会にどのような意味を持つのかを丁寧に伝えることができれば、研究計画書の完成度は大きく高まります。

まとめ

研究計画書を作成するときは、「論理性」「新規性」「社会的意義」の3つを常に意識しましょう。

論理的に説明できるか、新しい視点があるか、社会に役立つ研究になっているか。この3点を繰り返し見直すことで、研究計画書の質は大きく向上します。

大学院入試では、知識だけではなく、自分で考え、課題を発見し、解決策を提示できる力が求められています。

時間をかけて何度も推敲を重ね、自分らしい研究計画書を完成させましょう。それが合格への大きな一歩になります。


※本記事は慶應義塾大学大学院の院試対策として作成しています。入試制度や出願要件、研究計画書に関する詳細は変更される場合がありますので、最新情報は必ず慶應義塾大学大学院の公式サイトをご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。