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今回のテーマは
「阿部景太教授の研究室とデータ分析の力」です。
慶應義塾大学大学院の経済学研究科で、「環境」や「資源」といったテーマに関心を持っている方も多いのではないでしょうか。
環境問題や資源の管理は、持続可能な社会を考えるうえで欠かせない重要なテーマです。
そのような分野に対して、経済学とデータ分析の手法を用いて取り組んでいるのが、阿部景太教授です。
今回は、阿部教授の研究内容や特徴、そしてどのような学生に向いているのかを整理していきます。
資源と環境を経済学で捉える研究
阿部教授の専門分野は、資源経済学や応用ミクロ計量経済学です。
特に、水産資源の管理や環境問題を対象にした研究が特徴です。
経済学は、限られた資源をどのように配分するかを考える学問ですが、資源経済学ではその視点を環境や自然資源に当てて考えます。
たとえば、漁業において資源を持続的に利用するためには、どのような制度やルールが必要なのか。
市場での価格はどのように決まるのか。
こうした問いに対して、理論とデータの両方を使いながら分析を行います。
この分野の特徴は、現実の社会問題と密接につながっている点にあります。
現場のデータを重視する姿勢
阿部教授の研究の大きな特徴の一つが、現場のデータを重視している点です。
研究は机上の理論だけで完結するものではなく、実際のデータをもとに検証することが重要になります。
阿部教授は、日本だけでなく海外の事例も含め、さまざまなデータを用いた研究に取り組んでいます。
たとえば、水産資源の管理制度が地域経済にどのような影響を与えるのかといったテーマでは、制度のメリットだけでなく、その影響も含めて分析が行われます。
また、環境や資源の問題は、気候変動や国際的な動きとも深く関係しています。
そのため、複数の分野の知見を組み合わせながら研究を進めていくことも重要になります。
環境問題に応用できる幅広い分析力
資源経済学で学ぶ考え方や分析手法は、水産資源だけに限られるものではありません。
森林、水資源、エネルギー問題など、さまざまな環境分野に応用することができます。
つまり、阿部教授の研究室で身につける力は、特定の分野にとどまらず、幅広い社会課題に対応できるものです。
環境政策やエネルギー問題、持続可能な社会のあり方に関心がある方にとっては、将来につながる学びになる可能性があります。
研究と実務の両方につながる分野
慶應義塾大学大学院経済学研究科では、研究者としての道と、実務家としての道の両方が意識されています。
阿部教授の研究分野は、この両方の方向性と関係が深い分野です。
研究者を目指す場合は、資源や環境に関する理論や分析手法を深めていくことになります。
実務家を目指す場合は、環境政策やエネルギー分野、企業の環境対応などに関わる場面で、経済学の知識や分析力を活かすことができます。
データを使って社会課題を考えたい方にとっては、研究と実務の両方を視野に入れやすい分野です。
求められるのは「データで考える力」
阿部教授の研究室に関心がある方にとって重要なのは、データをもとに考える姿勢です。
環境問題は感情的に語られやすいテーマですが、大学院での研究では、客観的な分析が求められます。
そのためには、統計や計量経済学の基礎を理解し、データを使って仮説を検証する力が必要になります。
また、英語文献を読む力や、先行研究を整理する力も重要です。
さらに、データ分析は試行錯誤の連続です。
すぐに答えが出るとは限らないため、粘り強く取り組む姿勢も求められます。
研究計画書にどう活かすか
阿部教授を志望指導教員として考える場合、研究計画書ではテーマと方法の両方を意識することが大切です。
まず、自分がどのような環境・資源の問題に関心があるのかを明確にします。
そのうえで、その問題をどのようなデータを使って分析したいのかを考えます。
たとえば、政策の効果を検証したいのか、地域ごとの差を分析したいのか、時系列で変化を追いたいのかによって、アプローチは変わります。
また、先行研究を踏まえながら、自分の研究がどこに位置づくのかを整理することも重要です。
テーマと分析方法がつながっている研究計画書は、読み手にも伝わりやすくなります。
まとめ|データで社会課題に向き合いたい人へ
阿部景太教授の研究は、資源や環境といった現実の課題を、経済学とデータ分析を通して理解しようとするものです。
持続可能な社会に関心があり、その課題を客観的に分析したい方にとって、非常に学びの多い分野だと言えます。
一方で、求められるのは強い関心だけではありません。
データを扱う力や、先行研究を読み解く力、そして粘り強く考え続ける姿勢が必要になります。
阿部教授の研究室を目指す方は、自分の関心と分析方法をセットで整理し、研究計画書に落とし込んでみてください。
その積み重ねが、合格への大きな一歩につながります。
※本記事は一般的な情報整理の観点から解説しています。最新の教員情報、研究内容、募集状況、入試要項などの詳細については、必ず慶應義塾大学大学院および各研究科の公式サイトをご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。

