
研究計画書対策シリーズ|KMD・SDM・SFC受験生のための使い方ガイド
- 1. 研究計画書対策シリーズとは?
- 2. なぜ39回に分けて解説するのか
- 3. シリーズで扱う13のテーマ
- 4. 第1段階|研究テーマを決める
- 5. 第2段階|広すぎるテーマを絞る
- 6. 第3段階|研究背景を整理する
- 7. 第4段階|研究目的を明確にする
- 8. 第5段階|研究方法を考える
- 9. 第6段階|先行研究を探す
- 10. 第7段階|先行研究との違いを示す
- 11. 第8段階|研究の新規性を考える
- 12. 第9段階|社会的意義を説明する
- 13. 第10段階|志望教員との接点を考える
- 14. 第11段階|社会人の実務経験を研究に活かす
- 15. 第12段階|仕事上の課題を研究テーマにする
- 16. 第13段階|関心のある分野を具体的な研究テーマにする
- 17. なぜ研究科ごとに記事を分けているのか
- 18. KMDの研究計画書で意識したいこと
- 19. SDMの研究計画書で意識したいこと
- 20. SFCの研究計画書で意識したいこと
- 21. 3つの研究科を比較する際の考え方
- 22. すでに志望研究科が決まっている方の読み方
- 23. 複数の研究科を検討している方の読み方
- 24. まだ研究テーマが決まっていない方の読み方
- 25. 社会人受験生におすすめの活用方法
- 26. 大学生の受験生におすすめの活用方法
- 27. 研究計画書を初めて書く方が注意したいこと
- 28. 研究計画書の作成はどの順番で進める?
- 29. 研究計画書のメモを作っておく
- 30. 研究計画書と志望理由書の関係
- 31. 研究計画書と面接対策を結びつける
- 32. 研究計画書を第三者に読んでもらう
- 33. 研究計画書を修正する際のポイント
- 34. 出願までのスケジュールを考える
- 35. シリーズを読み終えた後に取り組みたいこと
- 36. シリーズを読んでも解決しない場合は?
- 37. このシリーズだけで完結しない部分もある
- 38. 志望校選びにも活用できる
- 39. 研究計画書は「書くこと」が目的ではない
- 40. まとめ
院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「慶應義塾大学大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。今回のテーマは「研究計画書対策シリーズ(全39回)|KMD・SDM・SFC受験生のための使い方ガイド」です。
慶應義塾大学大学院への進学を考える際、多くの受験生が悩むのが研究計画書の作成です。
研究テーマが決まらない、研究目的をうまく説明できない、先行研究をどこまで調べればよいか分からないなど、研究計画書の作成にはさまざまな難しさがあります。
特に、慶應義塾大学大学院のメディアデザイン研究科(KMD)、システムデザイン・マネジメント研究科(SDM)、政策・メディア研究科(SFC)を検討している方は、それぞれの研究科の特色を理解しながら、自分の研究テーマを整理することが重要です。
そこで志樹舎では、研究計画書の作成でつまずきやすい13のテーマについて、KMD・SDM・SFCそれぞれの視点から解説する全39回の研究計画書対策シリーズを用意しました。
本記事は、その全39回を効果的に活用するための総合ガイドです。
研究計画書を初めて書く方はもちろん、すでにテーマが決まっている方や、複数の研究科を比較検討している方にも役立つ読み進め方をご紹介します。
研究計画書対策シリーズとは?
本シリーズは、慶應義塾大学大学院のKMD・SDM・SFCを目指す受験生に向けて、研究計画書の作成方法を段階的に解説する記事シリーズです。
研究計画書を作成する際に多くの方が悩む13のテーマを取り上げ、それぞれの研究科の特色に合わせて解説しています。
KMDについて13本、SDMについて13本、SFCについて13本の合計39本で構成されています。
研究計画書の基本的な考え方には共通する部分がありますが、研究科によって研究の対象や方法、重視される視点が異なる場合があります。
そのため、同じテーマについても、志望する研究科の特色を踏まえて考えることが重要です。
なぜ39回に分けて解説するのか
研究計画書の作成には、複数の段階があります。
例えば、研究テーマが決まっていない段階では、何を研究したいのかを整理する必要があります。
一方、研究テーマが決まっている段階では、研究目的や研究方法を具体化することが重要になります。
また、研究計画書の完成が近づくと、先行研究との違いや研究の新規性、社会的意義などを確認する必要があります。
このように、研究計画書の作成では、段階によって悩みが異なります。
そこで本シリーズでは、一つの記事にすべての内容を詰め込むのではなく、テーマごとに分けて解説しています。
シリーズで扱う13のテーマ
本シリーズでは、研究計画書の作成に関する13のテーマを取り上げています。
具体的には、研究テーマの決め方、広すぎるテーマの絞り方、研究背景の書き方、研究目的の書き方、研究方法の具体化、先行研究の探し方、先行研究と自分の研究の違いの示し方、新規性の説明、社会的意義の説明、研究テーマと志望教員の結びつけ方などです。
さらに、社会人の実務経験を研究テーマにする方法や、仕事上の課題を研究へと発展させる考え方なども扱っています。
これらのテーマを順番に確認することで、研究計画書の作成に必要な考え方を整理しやすくなります。
第1段階|研究テーマを決める
研究計画書の作成では、最初に研究テーマを考える必要があります。
しかし、大学院で学びたい分野は決まっていても、具体的な研究テーマが決まらないという方は少なくありません。
例えば、AI、地域政策、教育、デザイン、組織マネジメントなどに関心があっても、それだけでは研究テーマとして十分に具体化されていない場合があります。
本シリーズでは、こうした関心をどのように研究上の問いへと発展させるのかを解説しています。
第2段階|広すぎるテーマを絞る
研究テーマを考える際には、対象が広すぎるという問題が生じることがあります。
例えば、「AIと社会」「地域活性化」「教育の未来」といったテーマでは、研究対象や研究目的が明確になっていません。
そのため、研究対象となる人や地域、利用する場面、研究方法などを具体的に設定する必要があります。
本シリーズでは、広いテーマをどのように絞り込むのかを、研究科ごとの視点から解説しています。
第3段階|研究背景を整理する
研究テーマが決まったら、次に、その研究が必要とされる背景を整理します。
研究背景では、社会的な課題や学術的な問題意識などを説明することが重要です。
例えば、実務経験から生まれた問題意識を研究テーマにする場合には、その経験がどのような課題と関係しているのかを客観的に整理する必要があります。
本シリーズでは、研究背景に何を書くべきか、個人的な経験と社会的な課題をどのように結びつけるのかを解説しています。
第4段階|研究目的を明確にする
研究計画書では、研究目的を明確にすることが重要です。
例えば、「社会を良くしたい」「新しいサービスを開発したい」という目標だけでは、研究として何を明らかにしたいのかが十分に伝わらない場合があります。
そのため、研究目的では、何を明らかにしたいのか、何を検証したいのかを具体的に説明する必要があります。
本シリーズでは、研究背景と研究目的の違いや、研究目的を具体的に表現する方法を解説しています。
第5段階|研究方法を考える

研究目的が明確になったら、次に、どのような方法で研究を進めるのかを考える必要があります。
例えば、アンケート調査、インタビュー調査、事例分析、実験、システム開発など、研究方法にはさまざまな選択肢があります。
重要なのは、研究目的に対応した方法を選ぶことです。
本シリーズでは、研究方法をどこまで具体的に書くべきか、研究の実現可能性をどのように考えるのかを解説しています。
第6段階|先行研究を探す
研究計画書を作成する際には、関連する先行研究を調べることが重要です。
先行研究を調べることで、自分が研究したいテーマについて、これまでどのような研究が行われてきたのかを知ることができます。
また、既存研究で明らかになっていることと、まだ十分に検討されていないことを整理することで、研究上の問いを具体化しやすくなります。
本シリーズでは、先行研究の探し方や、研究計画書への活かし方を解説しています。
第7段階|先行研究との違いを示す
先行研究を調べたら、自分の研究が既存研究とどのように異なるのかを整理する必要があります。
例えば、研究対象、研究方法、評価する観点などに違いがある場合があります。
ただし、単に研究対象が異なるというだけでは、研究上の意義を十分に説明できない場合もあります。
本シリーズでは、先行研究との違いをどのように説明し、研究上の問いへと結びつけるのかを解説しています。
第8段階|研究の新規性を考える
研究計画書では、自分の研究にどのような新規性があるのかを説明することも重要です。
新規性とは、単に新しい技術や話題を扱うことではありません。
既存研究との関係を整理し、自分の研究がどのような新しい知見をもたらす可能性があるのかを説明する必要があります。
本シリーズでは、研究の新規性をどのように考え、研究計画書に表現するのかを解説しています。
第9段階|社会的意義を説明する
研究計画書では、研究の社会的意義について考えることも重要です。
例えば、研究によって得られた知見が、どのような人や組織、地域に役立つ可能性があるのかを整理することが考えられます。
ただし、「社会に貢献する」という抽象的な表現だけでは、研究の意義が十分に伝わらない場合があります。
本シリーズでは、研究の社会的意義を具体的に説明する方法や、研究の限界を踏まえた書き方を解説しています。
第10段階|志望教員との接点を考える
研究計画書では、自分の研究テーマと志望教員の専門分野との接点を整理することも重要です。
例えば、研究テーマが教員のどの研究領域と関係しているのか、どのような指導を受けたいのかを具体的に説明することが考えられます。
また、複数の分野を横断する研究テーマの場合には、複数の教員の研究との接点を考えることもあります。
ただし、教員の研究内容や指導体制は変更される可能性があるため、最新の公式情報を確認する必要があります。
第11段階|社会人の実務経験を研究に活かす
社会人の受験生であれば、仕事で経験した課題を研究テーマの出発点にすることも考えられます。
例えば、業務改善、人材育成、顧客対応、情報システムの利用など、実務の現場にはさまざまな問題があります。
ただし、実務経験をそのまま研究計画書に書くだけでは、学術研究としての目的が十分に伝わらない場合があります。
本シリーズでは、実務経験を研究上の問いへと発展させる方法を解説しています。
第12段階|仕事上の課題を研究テーマにする
仕事上の課題を研究テーマにする場合には、企業固有の問題をどのように研究として位置づけるのかを考える必要があります。
例えば、自社の業務改善を目指すだけでなく、その問題にどのような要因が関係しているのかを明らかにすることが考えられます。
また、社内情報や個人情報を扱う場合には、守秘義務や研究倫理への配慮も必要です。
本シリーズでは、仕事上の課題を研究テーマにする際の注意点や、研究方法の考え方を解説しています。
第13段階|関心のある分野を具体的な研究テーマにする
研究計画書を作成する際には、関心のある分野を具体的な研究テーマへと発展させることが重要です。
例えば、AI、デザイン、システム、政策などに関心があっても、その言葉だけでは研究目的が十分に伝わらない場合があります。
そのため、研究対象や研究上の問い、研究方法を具体的に設定する必要があります。
本シリーズでは、こうした関心を研究計画書にふさわしいテーマへと発展させる考え方も扱っています。
なぜ研究科ごとに記事を分けているのか
同じ「研究計画書の書き方」というテーマでも、KMD・SDM・SFCでは、研究の対象や方法、研究科の特色が異なります。
そのため、同じ研究テーマであっても、どのような視点から研究するのかによって、研究計画書の内容が変わる場合があります。
例えば、AIに関する研究でも、技術やデザインの観点から考える場合と、組織やシステムの観点から考える場合、社会や政策の観点から考える場合では、研究目的や研究方法が異なります。
本シリーズでは、こうした違いを意識しながら、研究科ごとに記事を分けています。
KMDの研究計画書で意識したいこと
KMDは、メディアデザインに関する研究を行う研究科です。
研究テーマを考える際には、技術、デザイン、社会、ビジネスなど、複数の視点を組み合わせることが考えられます。
例えば、新しいサービスや体験を研究する場合には、技術的な実現可能性だけでなく、利用者にとってどのような価値があるのかを考えることが重要になる場合があります。
また、研究内容によっては、試作や評価などの方法を検討することもあります。
ただし、実際にどのような研究が適しているかは、研究テーマや志望教員の専門分野によって異なります。
SDMの研究計画書で意識したいこと
SDMは、システムデザインとマネジメントに関する研究を行う研究科です。
研究テーマを考える際には、複数の要素が関係する問題をどのように捉えるのかという視点が重要になる場合があります。
例えば、組織運営や社会システムに関する研究では、特定の問題だけでなく、その問題に関係する人や制度、仕組みなどを整理することが考えられます。
また、研究内容によっては、システム思考やマネジメントの観点から研究方法を検討することもあります。
ただし、研究テーマによって必要な方法は異なるため、研究目的に応じて検討することが重要です。
SFCの研究計画書で意識したいこと
SFCの政策・メディア研究科では、政策や社会、情報技術など、さまざまな分野に関する研究が行われています。
研究テーマを考える際には、社会的な課題や技術的な課題をどのように研究上の問いへと発展させるのかが重要です。
例えば、AIを利用した社会サービスを研究する場合には、技術そのものだけでなく、利用者の行動や制度との関係などを検討することが考えられます。
また、研究内容によっては、複数の分野の知識や研究方法を組み合わせることもあります。
ただし、SFCでの研究を社会的応用だけに限定する必要はありません。自分の研究目的に応じて、適切な研究方法を検討することが重要です。
3つの研究科を比較する際の考え方

KMD・SDM・SFCを比較する際には、研究科の名称や印象だけで判断しないことが重要です。
例えば、同じAIに関する研究でも、どのような問題を研究したいのかによって、適した研究環境が異なる場合があります。
また、研究テーマと教員の専門分野との接点も重要です。
そのため、研究科を比較する際には、研究内容、研究方法、志望教員、研究環境などを総合的に確認しましょう。
すでに志望研究科が決まっている方の読み方
すでに志望研究科が決まっている方は、その研究科の13本を中心に読み進めることをおすすめします。
まず、研究テーマの決め方や絞り方に関する記事を読み、研究の方向性を整理します。
次に、研究背景、研究目的、研究方法などの記事を読みながら、研究計画書の構成を考えます。
その後、先行研究や新規性、社会的意義などの記事を参考にしながら、研究内容を具体化していきましょう。
複数の研究科を検討している方の読み方
KMD・SDM・SFCの複数の研究科を検討している方は、同じテーマの記事を読み比べる方法も有効です。
例えば、研究テーマの決め方に関する記事を3研究科分読み比べることで、それぞれの研究科でどのような視点が考えられるのかを整理できます。
また、研究方法に関する記事を比較することで、自分が取り組みたい研究に必要な方法を考える手がかりになります。
ただし、記事の比較だけで志望研究科を決めるのではなく、公式情報や教員の研究内容も確認することが重要です。
まだ研究テーマが決まっていない方の読み方
研究テーマが決まっていない方は、最初から研究計画書を完成させようとする必要はありません。
まず、自分が関心を持っている分野や、これまでに経験した課題を書き出してみましょう。
そのうえで、研究テーマの決め方や絞り方に関する記事を参考にしながら、研究上の問いを考えていきます。
また、関心のある分野について先行研究を調べることで、研究テーマの候補が見つかる場合もあります。
社会人受験生におすすめの活用方法
社会人の受験生であれば、仕事上の課題や実務経験を研究テーマの出発点にすることも考えられます。
例えば、業務改善、人材育成、顧客対応、情報システムの利用など、実務の現場で感じた課題を整理することができます。
ただし、実務経験をそのまま研究計画書に書くだけでは、学術研究としての目的が十分に伝わらない場合があります。
そのため、本シリーズの社会人向けの記事を参考にしながら、経験を研究上の問いへと発展させることが重要です。
大学生の受験生におすすめの活用方法
大学生の受験生であれば、学部での学びや卒業研究などを研究テーマの出発点にすることが考えられます。
例えば、授業やゼミで関心を持ったテーマについて、さらに深く研究したいと考える方もいるでしょう。
その場合には、これまで学んできた内容と大学院で研究したい内容を整理することが重要です。
また、学部での研究をそのまま続ける場合でも、大学院で新たに何を明らかにしたいのかを具体的に説明する必要があります。
研究計画書を初めて書く方が注意したいこと
研究計画書を初めて書く方は、最初から完成度の高い文章を目指しすぎないことも大切です。
まずは、研究テーマ、研究背景、研究目的、研究方法などの項目について、自分の考えを書き出してみましょう。
そのうえで、先行研究を調べながら内容を修正していくことが考えられます。
研究計画書は、一度書いて完成するものではありません。
調査や検討を重ねながら、少しずつ内容を具体化していくことが重要です。
研究計画書の作成はどの順番で進める?
研究計画書の作成では、研究テーマ、研究背景、研究目的、研究方法を順番に整理することが考えられます。
ただし、実際には、先行研究を調べる中で研究テーマを変更したり、研究方法を検討する中で研究目的を見直したりすることもあります。
そのため、必ずしも一方向に作業が進むわけではありません。
本シリーズを読みながら、必要に応じて前の段階に戻り、研究内容を修正していくことが重要です。
研究計画書のメモを作っておく
本シリーズを読み進める際には、研究計画書のためのメモを作っておくことをおすすめします。
例えば、研究テーマの候補、研究背景、研究目的、研究方法、先行研究、志望教員との接点などを項目ごとに整理するとよいでしょう。
記事を読んで気づいたことや、調べる必要があることを書き残しておくことで、後から研究計画書をまとめる際に役立ちます。
また、研究テーマを変更した場合でも、これまでの検討内容を振り返ることができます。
研究計画書と志望理由書の関係
研究計画書を作成する際には、志望理由書との一貫性も意識することが重要です。
例えば、研究計画書ではAIの社会的応用を研究したいと書いているのに、志望理由書ではまったく異なる分野への関心だけを説明している場合、出願書類全体のつながりが分かりにくくなる可能性があります。
そのため、研究計画書と志望理由書では、なぜその研究テーマに関心を持ったのか、なぜその研究科で研究したいのかを一貫して説明することが重要です。
ただし、実際にどのような書類が求められるかは、研究科や入試区分によって異なるため、最新の入学試験要項を確認する必要があります。
研究計画書と面接対策を結びつける
大学院入試で面接や口述試験が実施される場合には、研究計画書に書いた内容について質問される可能性があります。
例えば、「なぜその研究テーマを選んだのですか」「研究方法はどのように考えていますか」「先行研究との違いは何ですか」といった質問が考えられます。
そのため、研究計画書を作成する際には、内容を自分の言葉で説明できるようにしておくことが重要です。
本シリーズを読みながら、研究目的や研究方法を短い言葉で説明する練習も行ってみましょう。
研究計画書を第三者に読んでもらう
研究計画書を作成したら、第三者に読んでもらうことも有効です。
自分では分かりやすく書いたつもりでも、研究対象や研究目的が十分に伝わっていない場合があります。
例えば、研究分野に詳しくない人に読んでもらい、何を研究したいのかが理解できるかを確認することが考えられます。
また、研究内容に詳しい人から意見をもらうことで、先行研究や研究方法について新たな視点が得られる場合もあります。
研究計画書を修正する際のポイント
研究計画書を修正する際には、文章表現だけでなく、研究内容そのものを確認することが重要です。
例えば、研究目的が抽象的な場合には、研究対象や明らかにしたいことを具体化する必要があります。
また、研究方法が研究目的に対応していない場合には、方法を見直すことも考えられます。
このように、研究計画書の修正では、文章の読みやすさだけでなく、研究内容の一貫性を確認することが重要です。
出願までのスケジュールを考える

研究計画書は、出願直前にまとめて作成するのではなく、出願までの期間を見通しながら準備することが重要です。
例えば、研究テーマの検討、先行研究の調査、研究目的や研究方法の整理、文章の作成、修正などには、それぞれ時間が必要です。
また、社会人の受験生であれば、仕事の繁忙期なども考慮する必要があります。
そのため、出願までのスケジュールを逆算し、どの時期に何を進めるのかを整理しておくことをおすすめします。
シリーズを読み終えた後に取り組みたいこと
全39回の記事を読み終えた後は、自分の研究計画書を改めて見直してみましょう。
まず、研究テーマが具体的に設定されているかを確認します。
次に、研究背景、研究目的、研究方法が一つの流れで説明されているかを整理します。
さらに、先行研究との違いや研究の新規性、社会的意義などが具体的に示されているかを確認しましょう。
また、志望教員との接点や、なぜその研究科で研究したいのかについても説明できるようにしておくことが重要です。
シリーズを読んでも解決しない場合は?
研究計画書の作成では、一般的な解説を読んでも、自分の研究テーマにどのように当てはめればよいか分からない場合があります。
例えば、研究テーマの候補が複数あり、どれを選ぶべきか悩んでいる方もいるでしょう。
また、研究目的は決まっていても、研究方法を具体化できない場合もあります。
そのような場合には、研究内容を整理し、第三者の意見を参考にしながら検討を進めることが考えられます。
本シリーズは研究計画書の作成に関する考え方を整理するためのものですが、個別の研究テーマについては、必要に応じて専門的な助言を得ることも重要です。
このシリーズだけで完結しない部分もある
本シリーズは、研究計画書の作成方法を中心に解説するものです。
そのため、各研究科の出願資格や試験内容、教員ごとの専門分野など、最新の制度情報については、必ず公式サイトや入学試験要項を確認する必要があります。
また、研究計画書という名称の書類が必ず提出書類として指定されているとは限りません。
実際の出願では、研究計画に関する内容をどのような書類や形式で求められるのかを確認することが重要です。
志望校選びにも活用できる
本シリーズは、研究計画書の作成だけでなく、志望研究科を考える際にも参考になります。
例えば、同じ研究テーマについてKMD・SDM・SFCの記事を読み比べることで、研究の方向性や必要な研究方法について考えることができます。
また、自分の関心がどの研究科の研究内容と近いのかを整理する手がかりにもなります。
ただし、志望研究科を決める際には、研究科の特色だけでなく、志望教員の研究内容や研究環境、入試制度なども確認する必要があります。
研究計画書は「書くこと」が目的ではない
研究計画書の作成では、文章を完成させること自体が目的になってしまう場合があります。
しかし、研究計画書は、大学院で何を研究したいのかを整理するためのものでもあります。
研究テーマを考え、先行研究を調べ、研究目的や研究方法を具体化する過程で、自分が本当に研究したいことが見えてくる場合があります。
そのため、研究計画書を作成する際には、文章表現だけでなく、研究内容そのものを深く考えることが重要です。
まとめ
本シリーズは、慶應義塾大学大学院のKMD・SDM・SFCを目指す受験生に向けて、研究計画書の作成でつまずきやすい13のテーマを、それぞれの研究科の特色に合わせて解説する全39回の記事シリーズです。
研究テーマの決め方から、研究背景、研究目的、研究方法、先行研究、新規性、社会的意義、志望教員との接点まで、研究計画書の作成に必要な考え方を段階的に整理しています。
また、社会人の実務経験を研究テーマにする方法や、仕事上の課題を研究へと発展させる考え方なども扱っています。
すでに志望研究科が決まっている方は、その研究科の13本を中心に読み進めることをおすすめします。
複数の研究科を検討している方は、同じテーマの記事を読み比べることで、それぞれの研究科の特色を理解する手がかりになります。
研究テーマが決まっていない方は、まず自分の関心や経験を整理し、研究上の問いを考えるところから始めてみましょう。
研究計画書は、一度書いて完成するものではありません。
先行研究を調べ、研究目的や研究方法を検討しながら、少しずつ内容を具体化していくことが重要です。
本シリーズを活用しながら、自分の研究テーマを深く考え、志望する研究科にふさわしい研究計画書の作成を進めていきましょう。
※本記事は研究計画書の作成に関する一般的な解説です。本文中の研究テーマや具体例は、説明のために設定したものであり、特定の研究科の選考基準を示すものではありません。KMD・SDM・SFCの出願書類における記載項目や形式、入試制度、出願資格、提出書類、試験内容、カリキュラム、教員情報などは変更される場合があります。受験を検討している方は、必ず慶應義塾大学および各研究科の公式サイト、最新の入学試験要項をご確認ください。
志樹舎
では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。

